いわゆる裏的な
Posted by 瑞肴 - 2010.03.16,Tue
オリジナル。
寝て起きたらひどいことになってた。
「ギャー?!」
起きたら枕元が、封を開けられた(未使用)避妊具だらけというのはシュールなものだ。
「ちょっとオニィサン?! 何やってルノ!」
「ああ、おはよう」
「…オハヨウゴザイマス」
そういうことが言いたいのではなくて。
頭を掻けば、周りにコロコロと、空気を入れて膨らまされたモノまで転がっていた。
完全に遊んでいる。タダじゃないのよと、ちょっと思う。
「なンか大量にあったから」
ぴろりと指をいれて、薄いゴムを伸ばして、ぐにぐにと。
「…珍しいモノでもないでショ?」
パッケージは確かに、少し変わったものを選んではきたが、中身は須らく同じである。タラシの異名を取る男にとって、至極ノーマルな避妊具…コンドームなど、特に物珍しいわけでもあるまいに。
ベッドサイドに置いておいた水差しを手に取ると、グラスにコップを注いで水を嚥下したジジィは、何やってんだかと呆れて半目。
「いや、こういうのはあんまり使ったことねーんだ」
「へ? ……ナマが好きだカラ…とか?」
それにしたって生はオススメできないよー?
先走る爺に、男は首を横に振った。
「俺のいた所では、避妊具はこーゆーカタチじゃねかったから」
成る程。
ごきゅんごきゅんと水を飲みつつ、なんとなく納得。
このオニーサンが”此処”に来る前に居た場所は、いわゆるファンタジィな所らしく、それなら色々モノの作りやら道理やらが違うのだろう。
「それより、アンタこれ使うつもりで買ってきた?」
「………ハイ、ソレが何カ…?」
べっ、別に此処にあるだけの分、全部オニーサンと使うつもりで買ってきたわけじゃないんだからネ?!
間違ったツンデレをかます爺に、くすくすと、何処か呆れたような、意地の悪い笑い声を零す。
「サイズがLでないとキツイから、今度からサイズ表示も見てくれな」
「……………ハーイ」
それもまた、納得。・・・ではあるが。
何か、何かがモドカシイ気がする。…多分気のせいだろう。そうしておこう。
ぬぬぅと、睨んではみるも誰が悪いわけでもない。
体はスッキリしたのに心のもやもやがイマイチ取れ切れない朝、ベッドの上で胡坐をかいた爺がダルマのよーに、揺れていた。
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