いわゆる裏的な
Posted by 瑞肴 - 2010.03.20,Sat
イメージのみでSS。
あかわしっぽいけどハルヒを知っていないとサッパリわからないかと。
これを聞いてたら何となく思いついたのです。
願望を実現させる力がある。
衝撃か、驚愕か、その感情を分類することはアカギにも不可能だった。ただ鷲巣の、猫のような丸いアーモンド型の双眸は見開かれ、アカギを凝視している。
「……わしが」
鷲巣の表情が急速に固まっていく。警戒しているなと、アカギは推測した。アカギ以外の人物と対するときの、顔になっている。
それは王の顔。
鷲巣が作り上げ己のものとした王の仮面。自分の感じる、考える、すべての事項を読まれたくないという鷲巣の意思が完全に働いたときの、顔。
「わしがその、…願望を実現させる力…? それがあるというのか」
「……」
アカギの唇が開ききる前に、矢継ぎ早に言葉が吐き出された。
「それでは、王になったのは、このわしの実力では無いとでも…!!」
そうだと。
応えていただろう。
3年前までなら。
Error
対有機生命体コンタクト用ヒューマノイド・インターフェース、バックアップ機能スタンバイ開始
『えっ、俺?!』
「……違う、そうじゃない」
時間にして僅か数秒。固まっていたアカギの舌が、動かされる。
『アカギ、何やってんだ、”そう”じゃねぇーだろ。そこで”嘘をつく”必要性は全く無い。ちゃんと言えよ、”願望を実現可能にする特殊能力でこの国の王になったんだ”って』
「アンタは、アンタ自身の力で」
『アカギィ! バックアップ(俺)のスタンバイが始まってるってのが、どういう意味か分かってるだろ!』
「この国の王に」
『訂正しろ!! 観察者の域を逸脱するな! 不適正だと判断されたら…』
対有機生命体コンタクト用ヒューマノイド・インターフェース<赤木しげる>、アンインストール開始
「王になった。……鷲巣巌」
Error
ErrorErrorErrorError
ErrorErrorErrorErrorErrorErrorErrorErrorErrorErrorErrorErrorErrorErrorErrorErrorErrorErrorErrorErrorErrorErrorErrorErrorErrorErrorErrorErrorErrorErrorErrorErrorErrorErrorErrorError
『…?!』
「そう…、そうじゃ、当然じゃろ…。わしがそのような理屈で王になるなどと…」
対有機生命体コンタクト用ヒューマノイド・インターフェース、バックアップ機能スタンバイオフ
『…解除された?! 馬鹿な… ……自律進化したってのか…?』
「…そうかもな」
「……あ゛?」
あるいは”それ”すらも、鷲巣巌の願望だったのか。
「……クク、…なんでもねえよ」
それは誰にも断定できない。
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