いわゆる裏的な
Posted by 瑞肴 - 2010.03.26,Fri
自分の書いたアカギがどうやらカッコ良かったらしいので、
(自分ではそこまでのつもりはなかった)
悔しくなって格好悪いアカギを書きたくなったのですよ。
というわけで俳パロでなにか頭の悪いSS。
時代は、大航海時代。
(自分ではそこまでのつもりはなかった)
悔しくなって格好悪いアカギを書きたくなったのですよ。
というわけで俳パロでなにか頭の悪いSS。
時代は、大航海時代。
「うーん」
その商船の船長は、困っているんだか困っていないんだか分からない笑顔のままで小首を傾げた。
「投降しかないかな」
で、笑顔のまま、言い切る。
現在――
商船は海賊に襲われ真っ最中。
逃げ切るには相手の船の機動力が高く、海を挟んで火器で応戦・抗戦はしているものの船に乗り込まれてしまえば乗組員での生身の殺し合いになる。それは避けたい船長だった。
「白旗と、小船を一隻」
「船長!!」
その意味を図れない部下ではなかった。
船長が1人で、交渉しに行こうとしているのを察し、いっそ非難じみた声を上げる。
「大丈夫大丈夫。…心配しないでいいからね」
じゃあ、いってきまーす。
投降の交渉をするには余りにも軽やかに、船長は小船へと乗り込んだ。
「俺のお嫁さんになって下さい」
「…………え? ぇえー…?」
なんの話?
確か、投降の交渉をしに来た筈なのだけれど、小船から海賊船に移って、海賊たちに囲まれて、どうしようかねえと考えた辺りで先刻の台詞が飛んできた。
「………あ! すいません、俺…名乗りもせずにっ…! 俺はアカギです。赤木しげる!」
もじもじーもじもじー。
照れ隠しにか弄り倒している大剣の柄と房は、染み付いた血の所為か赤黒い。
「えぇと…、… …アカギ…君? 何か勘違いをしているのかもしれないが、私は男性で」
「見て分かりました」
「…君のお父さんどころか、お祖父さんくらいの年齢だと」
「それも見て分かります」
どうしたら良いんだろう。
思わず、助けを求めるように周囲に視線を馳せてみるも、困惑しているのは海賊達も同じだったらしい、なんとも言いがたい表情でフリーズしている面子が大多数。
「そんなことより、あの、…よろしければ、…貴方の名前を…教えて下さいませんか…?」
そんなことなんだ。そこ、そんなことなんだ。
相手も名乗ったのだから、こちらも名乗るのが礼儀というものか。困惑はそのままに口を開く。
「私は、鷲巣巌と…
「巌さん…、…良い名前ですね…」
もじ…もじ…。
どうやらこの子は、人の話をあんまり聞かないらしい。
鷲巣の認識はそこから始まった。
うーん。
数秒、思考。
「君のお嫁さんになったら、私の船と乗組員を見逃してくれるかい?」
「はい!! 喜んで!!」
良いんだ。言ってみるものだなあと感心する。
「君は此の船の船長?」
「はい。この船は俺の管轄です」
と、いうことはお仲間がいるのかもしれない。とはいえ周囲にそれらしき影は見当たらないので、今は問題ないとして。
お嫁さん。長い人生を歩んできたけれど、流石にそれは初めてだ。
鷲巣が感慨深く、プロポーズかました年若い海賊を眺めていると、不安になったのかアカギは急速に顔色を曇らせていく。
「…本当に、俺のお嫁さんになってくれるんですか…?」
にっこりと。鷲巣は笑う。
「不束者だけれど、私で良ければ」
「なんかBGM流れてきたぁ?!」
ついに傍観者だった海賊もツッコんだ。
ツッコミを入れている間に、アカギはサクサク商船の船長を姫抱っこして、いそいそ船倉に向かっている。
止められない。誰も止められない。
っていうか止めたくない関わりたくない。
はっぴーうえでぃんぐ…。
そんなオチでもういいですかと、この話は一旦おしまい。
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