無題

 

不快な人には不快なのかもという話なので、こっちで。

 

素朴な疑問なのですが、平山好きな方って鷲巣様嫌いなんじゃないのかなあ？

だって鷲巣様の理不尽の所為で幸雄は埋められたわけですし。幾ら「勝てないことはない」麻雀とはいえ、アカギくらいしか勝てないルールだし。そんなもんで絡めとられて、理不尽に若さを妬まれて殺された幸雄ですからねぇ、幸雄スキーさんは鷲巣様のことはどう思ってるんだろ？捉えてるんだろう。

もしも私が幸雄スキーであったなら、嫌いとまではいかないまでも、すっきりしない気持ちではあると思う。鷲巣様はわりと広く浅く人気（支持？）があって、幸雄たちを埋めたことに関してはネタでくらいでしか言及されてませんが、やっぱり自分の好きなキャラクターを殺した相手、となると複雑な気持ちになると、思う。うーん。

そんなことを考えながら、安平など漁っていたら、こんなこと思いついたので小ネタを投棄。

 

 

鷲巣様がわりと酷いひと。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「復讐、かね？」

卓の準備が進む中、唐突に、老王が口を開いた。

「…何？」

いぶかしむ安岡に、夜に張り付く影のような笑みを浮かべた老王が軽く杖を弄ぶ。

「復讐かね？　安岡くん」

「……悪いが、なんのことだか…」

「わしは記憶力が良いほうでな、あれの最期もよく覚えておる…」

キキキ・・・。耳障りに笑う。僅かに、熱っぽくなった口調と眼差し、そう、目には、狂気が。

「”死にたくない”そう叫んで、暴れおった。しかし勝負は勝負、正当な報酬は支払わねばならん…。カカカ…、暴れた所為で針が抜けてしまった…、あれでは血が採れん…、新鮮な血…」

「……」

「どうやら長く連れ添った仕事相手と縁が切れたらしく、金を儲けられるならなんでも良いと自棄になっていたようだ…、酷く稚拙な打ち方だった…しょうがない、しょうがないのだ、あれではわしに血を支払う他ない…ククク…、カカカ…！！」

嫌悪の視線を向けられ、鷲巣は笑う。

「君がわしを蛇蝎の如く嫌う、その位置に立っているつもりかね？　君も同じ、彼から得るものを得た後は、彼自身などどうでも良いのだよ…。復讐ぅ？　違う、自己満足だ、弔い合戦をしてやるぞというポーズだ…っ、所詮金なのだ…っ、どいつもこいつも…っ、金…金…金…っっ！！」

「卓の準備は終わったみたいだな」

アカギが、冷たく声を挟んだ。そこに、青くなりつつある安岡を庇う意思は見られない。事実を述べたまで。鷲巣はニタリと笑ったまま、立ち上がった。

「では…初めようか…、鷲巣麻雀を…！！」

 

 

 

 

 

 

 

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揺さぶりを掛ける鷲巣様。

鷲巣様は狡猾で卑怯で老獪な王なので、勝つためならなんでもやるよ。