ふふふ、現在、灰汁多さま(http://akuta.fool.jp)にて、はふはふ鷲巣さまが絶賛萌えもえ中・・・!
此処で言わずに何処で言うという勢いで紹介しますよ・・・っ。
これはざわめかざるを得ないw
そして以下から○○は昭和の帝王4
ごく普通のふたりは、ごく普通の恋をし、ごく普通の結婚をしました。
でも、ただひとつ違っていたのは、オクサマは…(ry
平屋であるが、庭に池もありそこそこの敷地面積を誇る鷲巣の新居(正確にはアカギと鷲巣の新居)において、食堂のテーブル上の花は欠かされたことがなかった。
数日に1度は必ず鷲巣が花を活け変えるので、花が萎れていることもない。
アカギは花を活けるには詳しくなかったが、花の香りはいつも強すぎず、かといって全く無いわけでもなく、数種類の花を組み合わせて活けているのに色彩の違和感は存在しない。鷲巣は恐らくそういった事を何処かで正しく学んだのだろうと、それだけは察することができた。
普段、特に活けてある花に対してコメントはしないのだが、その日は違った。
「・・・桜?」
見覚えのある花の形、流石に間違えるものでもないそれは、確かに桜の形状をしている。活けている手を止めた鷲巣は、ふふん、と満足げに鼻で笑った。こういうときは大概、その2秒後にアカギにツッコミをいれてくる。
「子福桜じゃ。物の名前は正確に言うんじゃな」
「結局”桜”だろ」
淡い薄い桜色は、光の加減によっては白にも見えた。アカギは小さく笑うと。活けている最中に落ちたのだろう桜をひとつ、拾い上げ、鷲巣の頭にちょこんと飾った。
「似合うな、この花」
「……っ」
鷲巣の目尻が一気に赤く染まった。そもそも今日この花を選んだのは、その白さと淡さがアカギに似ていると感じたからだ。
とくに、白い桜は、花言葉に「気まぐれ」という意味もあるくらいで、正しくそのものではないか、それに桜は直ぐに散ってしまうから、その散り様を敢えて眺めるのも面白かろうと思っていたのに。
それを自分に似合っていると言われてしまって、嫌みも皮肉も言う隙を逃してしまった。
「~~~~~~~~~っつ」
「鷲巣?」
反抗しない鷲巣が珍しく、アカギは拍子抜けしたように名を呼んだ。まさか、花が似合って喜ぶような性格でもあるまい。判ってやっているのだから性質が悪い。ただ、似合うと思ったのは本心だったが。
「うっ…うるさいうるさい!! わしに花など似合うものかっ! つまらん減らず口を叩く暇があるのなら、茶のひとつでも煎れて出せ! 気の効かん餓鬼じゃなっ」
いま、外から帰って来たのは俺なんだけどな。アカギの視線はそう語る。が、鷲巣は視線ごとアカギから反らしてしまった。
ガン付け合いすら放棄するのは珍しい、これは余程鷲巣の何らかの核心を突いたらしいと察したアカギは、素直に茶をいれることにした。油断させてからの方が、真実は聞き出し易いというものだから。
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