いわゆる裏的な
Posted by 瑞肴 - 2010.02.14,Sun
誰かが貰い物を見つけたようです。
(オリジナル)
夜中のコンビニに行くのにハマってしまった。
というか、夜中の肉まんにハマってしまった。
あれは中々良いものだ。
今日もまた、肉まんと、ついでに川辺でも歩いてくるかとドアを開けたら、ドアノブに何かがぶら下がっていた。なんだこれ。
「…菓子?」
とりあえず、それを持って室内に戻る。
袋ごと臭いをかいでみるが、甘い香りしかしてこない。
中を覗き込むと、キャンディボックスがひとつ、入っていた。取り出して、それも嗅いでみる。チョコレートとアルコールの香り。
?マークを散らしながらソファに陣取って、やっと気付いた。そうだ、日付が変わったのだから、「今日」はバレンタインデーだ。
袋には差出人の名前などは無かったけれど、ほんの僅かに袋に染み付いていた煙草の香りには覚えがある。
名乗れば良いのにと笑いながら箱を開けた。ころころと詰め込まれている菓子をひとつ、つまんで、口の中へと放り込む。
舌の上で転がして、潰せば、中から酒が滲み出た。
「…ん」
懐かしい、日本酒の味。
喉に流れ込む麹の甘味。
「…く、…くくく、ははははは」
思わず、笑いが込み上げた。
何故日本酒。
ボンボンといえばウイスキーだのシェリーだのあるだろうに、焼酎だって、あるようなのに。
「狙ってやってンのか?」
あの時からずっと、一度も日本酒は口にしていない。
多分あそこで飲んだ以上の酒は飲めないだろうと、なんとなく飲む気になれなかった。
「ああ、やっぱ悪くねェな、米の酒」
知っているわけがない、話していないのだから。
なのにまるで、『気にしないで飲めば?』といわんばかりのチョイスをされてしまった。
面白い。偶然にしては面白い。
「”お返し”は何にしよーかねー」
まだ、楽しげに笑いながら、小さなチョコレート菓子をまた一つ口に放り込む。
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