いわゆる裏的な
Posted by 瑞肴 - 2009.12.07,Mon
よくわからない
本家あかわしと俳パロあかわしの絡み。
「アカギくん、大好きー」
「俺も鷲巣さんのこと大好きです。好きです、愛してます、貴方だけを愛してます」
「嬉しい…、アカギくん。でもね、私の方が君よりずっと愛してるんだからね?」
「そんなことないです、俺だってもっとずっと鷲巣さんのこと愛してます!」
「何っ…の悪夢じゃこれは…!!」
イチャつきも此処に極まれりな2名に、ツッコミを入れられるものは数少ない。
今回なぜかツッコミ役になってしまったのは昭和の闇の帝王、影のフィクサー、鷲巣巌(75)。
アカギも居るには居るのだが、特に感想はないので黙っている。
「そんな若造にデレデレと…! わしのクセをして恥を知れ…!!」
「鷲巣さんを怒らないで下さい」
間に割ってはいる19歳。
「怒るなら、代わりに俺を。鷲巣さんは何も悪いことなんてしてません」
キリッ
イラッ
「戯けがッ…! 貴様如きに”鷲巣巌”の代わりなど務まるものか…! 身の程を知れ小僧…!!」
「……そ、れは…」
釣り合う価値が無いと、叩きつけられ、
19歳が表情を曇らせるのとほぼ同時、にこやかな笑顔が再登場。
「アカギ君なら私の代わりにもなり得ると、私は常からそう思っているのだけれど…」
くるり、一旦振り返って19歳と視線を合わせる。
「…アカギ君自身はそう思ってはくれないのかい?」
「そんなっ! 鷲巣さんにそう思って貰えるなんて光栄です頑張ります!」
「嬉しい、アカギ君…」
「鷲巣さん…」
こんなウザったい自分はじめて見た。
見切りをつけた鷲巣は背を向ける。
関わるだけ時間の浪費だと、判断。
「『アカギ君』?」
呼びかけに応えて顔を上げたアカギに、にこやかな笑顔は続ける。
「君は無口なんだね。それともあまり興味がないかな? もっと思っていることを積極的に言葉にしないと、恋人に甘い言葉は貰えないかもしれないよ?」
「なっ… 何を言って… 貴様…!」
先刻の報復だと、すぐに解った。
”赤木しげる”を勝手に傷付けられることを、”鷲巣巌”は許容しない。
「ね? もっともっと伝えてみてはどうだろう、私は、愛しているって言って貰えたり、何処が好き此処が好きって伝えて貰いながら可愛がって貰うのがすごくすき。 …ねぇ? アカギくん?」
「はい。鷲巣さん可愛いです」
なんか色々思い出しながら、トリップしつつ答える19歳。
思うところのあったアカギは、興味がないのではなく、別の意味で黙っている。
別の意味で黙っているのが判ってしまった鷲巣が憤りに額に血管を浮かべている。
「可愛いってもっと言って… 君が一番可愛いと思う私にして…?」
「よろこんで! …あ、じゃあすいません、忙しいんで俺たちはこれで」
これでってオマエ。
取り残された鷲巣は、後頭部に突き刺さる何かを訴える視線をどうやり過ごそうか、そればかりを頭フル回転にして考えていた。
…結局のところ、その努力は実を結ばないのだけれど、も。
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