いわゆる裏的な
Posted by 瑞肴 - 2009.12.14,Mon
「なんでもするから」という台詞を一度言わせてみたかったことを此処に白状します。
ギャルゲー的展開への含みを持たせたかっただなんていやそんな。
というわけで今回で終わり。
BGM変更
『「天雷」』
降り注いだのは雷だった。
攻撃力は突出しているものの、防御力に関してはイマイチ定評のないパーティは、最初の一撃が落ちた場所から退避する。
強烈な光と音とは主に”鷲巣”の周囲に刻み込まれていく。
見上げれば、影を作っていたのは雲などではなく。
『 神竜が現われた 』
白銀の光沢を持った竜は、ゆっくりと羽ばたきながら地上に近付いてきた。
ヒト1人くらいなら余裕でまるっと丸呑みできそうなサイズであるから、空中に浮かんでいれば影も出来ようものだ。
「その人から離れな、餓鬼共」
言われなくても、先の攻撃で”鷲巣”とは自然と距離を取っている。
それを確認した神竜は軽く鼻を鳴らし、伏せていた魔物二体を一瞥だけで己の背へと移動させた。
「目的は達成してきました。とっとと退きますよ」
”鷲巣”が小さく頷いて、思わずカイジが声を荒げた。
今まで老人は、時間稼ぎをしていたのだろうか。
「なんだよ… さっきのは演技かっ?! 泣きそうな顔してたのも…」
「目的って?」
「…アカギ、ちょっと空気読もうぜ」
A (アカギ) K (空気)Y (読まない)。
敢えて空気読まない、とも、いう。
「演技ではないよ。あの子たちは本当に私の息子と恋人で、あの方に自我を奪われている。…”私”が戦闘を始めれば私の矛になるようにと、行動も強制されているの」
あの子たちを戦わせたくないのは本当なんだよと、言い置いて”鷲巣”も神竜の背に乗った。
翼の羽ばたきは、立っているのが精一杯なほどの風を巻き起こす。
「――…”戦わせたくない”、か」
アカギの言葉は届いたのか、”鷲巣”の顔が地上へと向けられた。
「”戦いたくない”じゃないんだな、アンタ」
激しい風と音の中、”鷲巣”の長い髪も風に踊る。
細く白い髪に隠された顔は確かに微笑んでいたと、アカギは確信した。
「…攻撃の手を止めてくれて有り難う、アカギ君。お礼とお詫びに、これを置いていくね」
そこで対話は終了したとみなした神竜は、顎を軽く上げると一気に空へと上昇していく。
その背からポロリと光るものが落とされ、地面に放り出される前にカイジが慌てて受け取めた。
『 「金の卵( STR、INT、DEX、AGLがランダムで1~10上昇 )」を手に入れた 』
Chapter 終了
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