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いわゆる裏的な
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Posted by - 2025.04.13,Sun
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Posted by 瑞肴 - 2009.12.16,Wed



更に戦う者たちから暫く後のお話。





















「じゃあこれ差し入れです。宝玉と万能薬とー、あったら便利かなと思ったので、クリーンソルトも」


にこっ…。


「………」
「………」

「…? あの、…カイジさん? 平山さん…?」

要らないのかなと、”アカギ”は首を傾げた。

「アカギぃいい!! 見習え!! この子を見習え! 気遣いとか表情を動かすって意味で!!!」

アカギは、至極どうでも良いので煙草をふかしている。
無茶言うなあと、カイジは思った。
不思議そうにしている”アカギ”からアイテムを受け取って、礼を述べた。
確かに、こちらのアカギに比べて遥かに人当たりは良いし気もつくが、この”アカギ”にだって欠点はある。

「アカギ君にはアカギ君なりの良い所があるから、なにもそこまで言うことはないと思うけれどねえ」

おっとりとツッコミを入れた”鷲巣”に、”アカギ”が全力で振り返った。

「やっぱりアカギさんの方が格好良いですか?! 俺、アカギさんと比べて落ち着き無いし餓鬼っぽいから…、…”鷲巣”さんに…っ …相応しくないんじゃないかって…」

「”アカギ”くん… そんなことないよ、君が一番格好良いし素敵だよ?」

「そんな…”鷲巣”さんの方がずっと素敵です、綺麗です、可愛いです」



なにこれウザい。



小さな切っ掛けで、吃驚するくらいこの”アカギ”はウザくなる。
リア充死ね、氏ねじゃなくて死ね。だとか思わず脳裏に浮かぶくらいに。

しかもこれ、放っておいたらずっと続くのだ。

”アカギ”はこうなると周りがまったく見えなくなるし、”鷲巣”は周りは見えていてもまったく止める気がないし、精神衛生によろしくないことこの上も無い。


「え…と、じゃあアリガトウゴザイマス…、俺らはこれで…」

慣れぬ単語を操って、ぎくしゃくカイジは腰を折った。
そこで我を取り戻した平山も、礼だけは伝えておく。

「あ。 お役に立てていれば嬉しいです。それじゃあ お気をつけて」
「またね、アカギ君、カイジ君、平山君」

ひらひらと手を振ると、転移の術であっという間に居なくなる。

「…アレさえ無かったら…、良い人たちだよな」
「……うん」


ふー。という音が聞こえた。アカギが紫煙を細く吐き出す音だ。


「………、鷲巣…」


ああ、こっちにも似たようなの、居た。


安らぎの地を求めるカイジと平山は救われるのか、それは誰にも判らない。


 

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