いわゆる裏的な
Posted by 瑞肴 - 2009.11.23,Mon
俳優パロ。
あほすぎる… 会話の中で出たネタをほぼそのまんま形にしました。
いつも通り、鷲巣邸。
その主の私室にて。
抱き締められた拍子に鞄からぽてりと落ちた紙箱を、鷲巣が拾い上げた。
しっかりした包装紙に綺麗なリボン。プレゼント仕様のそれ。
「アカギくん、プレゼントかな、落ちてしまったよ?」
「すみません、ありがとうございます」
受け取りかけたアカギだが、そのまま、軽く箱の側面に触れるに止める。
「ああ、でもこれは鷲巣さん用なんです」
「そうなのかい?」
なんだろう、それほど大きくもないが、小さくもない箱は結構軽い。
「開けても良いかな」
「はい」
わくわく、しながらリボンを解く。
アカギのプレゼントというのは、大概、突拍子も無い。
大きな兎のぬいぐるみを土産にと贈られたこともある。
流石に何故これを選んだのかと理由を聞いてみれば、曰く『鷲巣さんは可愛いから、可愛いものが似合うと思って』なのだそうだ。折角なのでソファーに鎮座させているが、寒いときには中々具合の良いぬいぐるみは意外に重宝していたり。
話を戻そう。
ただいまかえりました鷲巣さんかわいいです綺麗です、朝の鷲巣さんも夜の鷲巣さんもどれも好きです、晩御飯一緒に食べましょうねと、目尻やら額やらに口付けられながら包装紙を取り去り箱を開ける。
「・・・・・・・」
「… 鷲巣さん?」
箱を開けた状態で静止した恋人を不審に思い、アカギは意識を口付けから引き剥がした。
「どうかしましたか?」
箱の中身に注がれていた鷲巣の視線が、アカギを見上げた。
「……アカギくん」
じぃ、と、見つめ。
「これを私に着けろということ?」
「へ?」
「…少し恥かしいけれど、君が見たいなら…」
「え?」
慌てて、箱へ視線を移せば、鎮座するのは鈴付きの黒革の首輪に、お揃いっぽい黒革の手袋(肘丈)。
「あ゛ …っの…」
ぷるぷるぷると、アカギが震えだす。
「…でも首輪は自分でつけるのは難しそうだから、君が着けてね…?」
「よろこんd … …違っ そーじゃなくてっ…!! すいません! その、これ貰い物だったんですけど、ちゃんと中身は確認してなくて鷲巣さんなら喜ぶって言われて…っ あああすいませんすいませんっ!!」
半泣きっていうか、全泣き。
「うわもう本当に…確認もせずに渡… ぁ゛あ゛あ゛ああ …っのクソジジィ…ッ ぶん殴るっ…!!」
『なんだよ、これ』
『余興のビンゴ大会で当たった。やる』
『…だから、なんなんだよこれは』
『あの人なら好きそーなモンだ。今度会うとき持って行きゃいい』
真に受けた自分が阿呆だったのか。
のうのうと押し付けてきた叔父に怒るべきか。
「赤木くんに貰ったのかい?」
「……はい。…信じて下さい、……俺、鷲巣さんにそんなモノ…」
使いたいと思ったことなんて…
……なんて…
…………うん、ない。ないよ。何言ってんだ無いよ。
猫目はじぃっとアカギを見上げている。
「……鷲巣さん…?」
「…君が嫌いじゃなかったら……して貰いたいな…」
「はい! 嫌いじゃないですどんな鷲巣さんでも大好きです!」
昔の人は言いました、『結果オーライ』。
翌日、超良い笑顔のアカギに挨拶されて、ちょっとビビッた赤木は危うく煙草を口から取り落とすところだった。
平和な、日常。
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