いわゆる裏的な
Posted by 瑞肴 - 2009.11.27,Fri
俳優ぱろ。
なんだかよくわからない、ぎゃぐ?
酔っ払いって、いやーねー、と。
言えるのは、傍観者だけの特権なのだ。
膝が重い。
まあそれは良いとしよう、この膝がいいなら使えばいい。
すっかり撃沈したワシズの頭を膝に乗せ、時折、指先で目尻や髪を撫でながら、赤木はカオスな酒席の只中に、居た。
「わしずさんっ」
「なあに? アカギくん」
「鷲巣さん… 鷲巣さん、すき、すきですだいすきです」
カオスというか、ある意味いつも通り。
鷲巣邸、数ある部屋のうちの、和室。
炬燵を出したので一緒に鍋でもと誘われて、良いんですかとウキウキと息子は目を輝かせ、息子の恋人は半ば強制っぽいお誘いに生ぬるく頷いた。
食べたり、飲んだり。
飲んだり、飲んだり、飲んだり。
そうだ、そういえばこの人はウワバミだったと、今更に赤木は思い出す。はしゃいだ勢いで酔いつぶれた息子とは対照的に、鷲巣は人に飲ませるのと、自分の酒量をコントロールすることが詐欺レベルで上手かった。
べろべろに酔っ払っている19歳を楽しそうに見つめる瞳は輝いている。
「あの、俺、わしずさんに一つだけ、ひみつにしてることがあるんです」
「ん…? 秘密って、何かな?」
もう帰って良っかなー、とか、盃に口をつけながら赤木は思う。
「あの…俺…、俺…」
うざーい、殴りたーい。
しかし変なところで横槍をいれると、後で(鷲巣に)何をされるか分からないので、見守る。
「おれっ… 鷲巣さんをお嫁さんにするのが夢なんでふ…!!」
ぶっふぉ。
げほっげほっげほっ。
飛び散る日本酒。むせる中年。
「……私を君の、お嫁さんにしてくれるの?」
「はい…!」
ええ? なんなの、なんなのそこのキラキラした空間。
「嬉しい…アカギくん…」
えええええええ。
「わしずさん…! 鷲巣さん…っ!!」
ぎゅううううう。
「お嫁さんなんだから、下の名前で呼んで…? ね? しげるくん…」
「わs …っ巌さん! 巌さん、俺の… 俺の巌さん、愛してます…!」
「私もすき…」
むっちゅうううううううう。
「酔っ払いか?! アンタ酔っ払ってたのか?! 分かり辛ぇんだよアンタは…!!!」
「…しげるくん、続きもして…」
「スルーか!! 一寸待ちなさい、自分で脱ぐのは止めて下さい!! せめて俺とコイツが部屋ぁ出てからにし・・・ ってゴルァ若造ッ 脱がすなっつってんだろーがっ!!!」
ワシズは結構重い。重いが今この部屋にまさか取り残していくことは出来ない。よっこらせー!!とワシズを担ぎ、ずるずると部屋から引きずり出す。
もうやだこの親子、と、中年は渾身の溜息を吐いたとかなんだとか。
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