いわゆる裏的な
Posted by 瑞肴 - 2010.01.25,Mon
予定となんか違う気がする。
でも元のネタは漫画の方が楽しいと思うんだ。
というわけで俳優パロss。
今回もアカギが酷いです。
シャキーンシャキーン。
シャキーンシャキーンシャキーン。
良い音がする。
デジタルカメラが蔓延る中、あえてオールドタイプに拘る赤木しげる(19)。
つまり良い音とはシャッター音であった。
「……アカギ」
万感の思いで、背後で安岡マネージャーがこめかみに指を当てていた。
なにが悲しゅうて、こんな物陰でこそこそと隠し撮りを。
「鷲巣さん可愛い…鷲巣さん…抜け出してきて良かった」
「ああ、10分後に高速に乗って現場に戻るけどな」
「もっと色んな角度で撮りたいし声も掛けたいけど、どうしても時間がとれなくって勝手に撮ってすみません…。でも可愛い…」
「うん、俺が悪かった。話しかけねえからずっと撮っててくれ」
何を見に来たかというと
きぐるみ。
鷲巣巌(75)。今更というか、誰得というべきか、CMにてきぐるみ(わんこ)デビュー。
本当に誰得なのかと、安岡は思う。
日本はそろそろ終わるのかもしれない。
休憩中なのか、もふもふとしたきぐるみを着たまま椅子に座った鷲巣にマグカップが手渡された。
「かっわい… …っ!! 両手で! 両手でコップ持って飲んでる鷲巣さんとか萌えにも程があるっ…!!」
「……本当に、お前は残念だな…?」
その顔と能力と社会的地位と、性格も決して悪くない、むしろ良い方。
それがまたどうして、そんなに駄目な子なんだ。
シャキーンシャキーン。
「鷲巣さん、どうしてあんなに可愛いんだろ…。神様が『かわいい生き物つくるぞー!』って言ってつくったのがきっと鷲巣さんなんですね、わかります…」
もうツッコム気力もねぇよ。
この青年の叔父は、よくもまあ毎度この駄目っこ生物にツッコミを入れられる気力を持ち続けていられるものだ。
ふと、ちびちびとマグカップの中身に口をつけていた鷲巣が顔をあげた。
一旦カップをテーブルに置いて、アカギと安岡の隠れている物陰へと視線を投げる。
「…?」
「おい、バレたんじゃないか?」
隠れているのが。
もういっそバレてくれた方がウザくないかもしれないと思い始めた安岡の視線の先で、鷲巣は肉球のついた掌(?)を此方に向けて、やっほー、とばかりに左右に振った。
わーい見てるー? みたいな。
どう見てもモロバレです本当に(ry
「………」
「…アカギ?」
「……」
ごふっ。
鼻と口から大量出血。
目尻から、つぅっと涙が溢れた。
「…思い残すことはありません」
「…アカギ?! アカギィイイッ!!! おいっ健やかな顔で逝くなよ?! ちょっ…ご老人っウチのドル箱を出血多量で殺す気ですか止めて下さいちょっとぉおおお」
命はもっと粗末に扱うべきだ。
そういったのは何処の誰だったか。
粗末に扱われて消耗しつつある生命の灯火をなんとか現世に繋ぎとめるべく、安岡は119の番号を携帯電話でプッシュした。
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