いわゆる裏的な
Posted by 瑞肴 - 2010.01.12,Tue
俳パロネタ。SSS。
「私の… 父は、とても強い人で…」
ふふ、と笑ってから鷲巣は続けた。
「金のインゴット数十個を溶かして固めて、削らせて作ったのがこの像なんだよ」
鷲巣邸、地下室。
いっそ宝物庫といって良いそこに安置されているのは、黄金の像…。
倒れたヒグマに腰掛けて褌一丁でポーズを取っている男性の、像。
「…鷲巣さんの、おとうさん、ですか?」
アカギ、思わず復唱。
「そう。…ふふ、素手でヒグマを倒しただとか、某施設で囚われて四肢に鉄球をつけられたまま米軍関係者と格闘して顎を叩き割っただとか、コンクリ詰めにされて誘拐された先で、固まったコンクリートを破壊して脱出しただとか、私有地の地下に私設の汽車線路を通しただとか…とにかく色々とエネルギッシュな人だったよ」
「待てまて、もうどっからツッコんで良いんだか分からないんですがね」
「全部本当に祖父が成し遂げたことですよ? 自伝があるんです」
顔に縦線いれてる赤木に、ワシズがほんわかと、ちょっと自慢げに。
「この子は父が好きでねえ。私なんて父の課す鍛錬から逃げ出してばかりだったのに、この子は父の自伝を読み込んで自分からその鍛錬で体を鍛えていたくらいなんだよ」
「へえ…」
ああ、隔世遺伝か。
赤木は思った。
素手でヒグマは難しいなあ。
アカギは思った。
黄金の像は爽やかに、笑みを浮かべながら輝いている。
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