いわゆる裏的な
Posted by 瑞肴 - 2010.01.05,Tue
俳優パロで。
「大晦日と元旦は私は家を空けるので、お友達でも呼んで賑やかに過ごしてはどうかな?」
「…え」
12月下旬。既に年末といえなくもない時期、にこやかな実父の唐突な申し出に、息子は先ずは驚いた。
元旦はともかく、2日にもなれば大勢の人間が邸に新年の挨拶にと訪れる。それもあって、鷲巣は年末年始は邸で過ごすことが殆どだった。
「2日には戻るつもりでいるからね」
「そうなんですか?」
随分と忙しそうだ。
「アカギ君が」
ああやっぱりと、ワシズは思った。
人より鈍いと自分でも流石に多少自覚はあるが、これに関してはやっぱりねで合っていた。
「私と2人で年越しをしたいと言ってくれてね。折角だから、お呼ばれしようと思って」
「アカギくんの家に行くんですか?」
「うん」
にこりと、それはそれは艶やかに、鷲巣の微笑み。
なんだか、つい先日も似たようなことを聞いた気がする。
あのときは確か、泊まる場所はホテルのスイートだとかで、泊まっていた日はクリスマスだったけれど。
「良いですねー…おうちで年越し…」
本当に。
2人きりで泊まる。しかも自邸ではなく外でというのが新鮮だ。ワシズが独り言のように零したので、まだ説明が足りなかったかと、鷲巣は再度口を開いた。
「うちでも良いのだけど、アカギくんがどうしても自分の家に私を招いて、年跨ぎ姫始めをしt
「言わせねえよ?! それは言わせませんよ!? パワハラは止めてくださいっつったよな俺は!?」
実は黙って話を聞いていた駄(目な神)域が全力でツッコム。
「としまたぎ… え…?」
「つまり・・ に゛ゃっ!」
なんですかそれ、おとうさん。と、不思議そうに聞く子に丁寧に教えなおそうとする父親の頭を上から押さえつける。
「痛いよ赤木くんー…酷い、何するんだい」
「酷いのはアンタの馬鹿っぷりとアイツの阿呆っぷりです」
「アカギくんは阿呆の子じゃないよ!」
「阿呆ですよ」
「赤木さん、そんな風に言っちゃ駄目です…!」
あー、もうヤダ帰りたい。
やさぐれた赤木が煙草を咥える。
やさぐれながらも結局、年末年始、眼前でぷるぷるしている仔鹿のような相手と共に過ごすのだが、そんな己は棚に上げ。
不毛な戦いをもう少しの間繰り広げるのであった。
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