いわゆる裏的な
Posted by 瑞肴 - 2010.11.11,Thu
久しぶりに、海賊パロで俳パロアカ鷲。
伊達に75年生きてません。
伊達に75年生きてません。
それはさながら『教室』の光景だった。
生徒が教師に教えを乞う。
――教室であったなら、問題なかったのだが。
「そうだねぇ、もう四半世紀は前の話になるかな…その頃は『西海の虎』と呼ばれていてナイフ捌きはそれはそれは見事なものだったんだよ。今は銃を使っているようだけれど」
「虎…ですか」
「金の髪が陽の光に当たって、恫喝する様がそう見えたと私の部下は言っていたよ? けれど半分自称だったように記憶するねえ」
「…自称だとなんか痛々しいです」
「ふふ」
半目で呆れる井川に、含み笑いが返った。
「名乗り上げをしてくれるんだよ、もう結構な額の賞金首だったのにそんなことをするから目立ってね。軍の血の気の多い子たちは躍起になって掛かっていって…それを返り討ちにするのが楽しかったのかな、活き活きして暴れていて…」
「目立ちたがりだったんですか?」
「喧嘩好きだったのではないかな、今はもう船長だから、以前のように暴れてはいない?」
「そんなことないですよ、猛獣です」
「原田君らしいね」
ふふふー、と鷲巣は微笑む。
「そうそう、原田君といえば、一時白いバンダナを…」
「そーこーまーでー!!」
ばたーん。
もっそい勢いでドアを開いて、噂の原田が現れた。
「なぁーにをやっとんじゃい! ひろォ!! ワレはいらんことしとらんと仕事に戻れ…!!」
額に青筋、手、握り拳。
「俺は今日、非番です」
「ちゃんと休みは取らないと体によくないからね」
こ、この爺。
原田は思った。
「~~つまみ出すで、アンタはあてがわれた部屋があるやろが…!!」
「まあまあ、原田さん」
今まで事態を静観していた森田が、割って入る。
「たまの息抜きくらい良いじゃないですか」
「息抜きやのおてワイの黒歴史発表会やったやんけ」
「まあまあまあまあ」
「…………この後、銀二の昔話聞く気ぃやな?」
「ははは」
なんという…。
眩暈を覚えた原田をおいて、そうだね銀二君はねぇ、と思い出したよう鷲巣が微笑みのカタチの口を開いた。
「まだ髪が黒かったころは、銀ヤン
「御老人」
ばたーん。
第二のばたーんと共に、バックに白薔薇を背負って平井銀二が現れる。
「どうでしょう、こんな港町ので恐縮ですが、此処では一番腕が良いと評判のパティシエのドルチェを用意させました。御休みになる前のひと時にミルクティーでもいかがですか?」
「それは素晴らしい」
「おィい! そういう準備があるんやったらあと10分早ぉ登場せんかい!!」
なに、なにソノ、なんのことやらって顔。腹立つわあ。
「アカギィ!!! アカギは何処や! ワレの嫁やろうが面倒見とけ!!!!」
「そんなっ、嫁なんてっ! いや嫁ですけど、お嫁さんですけど、大きい声で言わないで下さい、俺まだ心の準備が…」
居たんだ。
「さ、どうぞ此方へ」
「ありがとう銀二君。ではお話はまた今度、落ち着いてからゆっくりね」
「「はーい」」
「はーい やのうて」
「ひとに改めて『俺のお嫁さん』って言われるの嬉しいですね…、原田さんもう一回お願いします」
「誰がそんな話しとんねん、もうええ、帰れ、船に帰れ」
ドアの外側。
どうやら出番はなくて済んだようだと、でっかい紫煙の塊を吐き出す赤木の姿があったそうな。
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