いわゆる裏的な
Posted by 瑞肴 - 2010.08.05,Thu
夏ですねえ。
オリジナル。
孫と爺とその愛人。
オリジナル。
孫と爺とその愛人。
全裸か。
これは酷い、というツッコミも放棄して、ごそごそと箪笥の中を漁る。
「ツッコミ無し?」
薄っぺらい布団の上で、デカい猫が笑っていた。いつ起きたのか、そもそも既に目を覚ましていたのか。流石、あの爺の連れだけあって食えないことだと思いつつ糸目をそちらへ向ける。
「…生憎、それ程優しくないんでのう」
「成る程」
家主は何処に行ったのか、何をしているのか、聞かないし、言わない。
「孫?」
「…残念ながら、そうじゃ」
くつくつと、布団を抱えて笑う。
今にも崩れ落ちるんじゃないかという質素な家の中、不釣合いな豪奢な美が転がっているのは可笑しなものだ。
「幾つ?」
笑みを含んだ声が、出先で見かけた子供に掛けるような質問を投げてくる。面倒だが、手間が掛かる答えでもない。答えるとまた笑っている。
「じゃァ、もう大人だな」
「はあ?」
いつの間にか起き上がっていた。
「暇なんだ。呑みにいこーゼ、奢るから」
呑めないならノンアルコールでもいーよと、妥協なんだか何なんだかよく判らない案を提示しながら服を羽織る。
「…奢りなら、バイトの時間までならよかろう」
「おっけ」
出先で偶々、この不可思議な組み合わせを見かけた爺が 『なンデ?! 俺とは嫌がるクセに!!』だとか、ハンカチを噛み締めただとかなんだとか。
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