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いわゆる裏的な
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Posted by 瑞肴 - 2009.09.07,Mon





にゃんこの気持ち。


わんこの気持ち、の、鷲巣様Ver










これでも、アカギは驚いていた。
驚いたまま暫く時間を過ごしてしまうくらいには、驚いていた。

鷲巣を尋ねてきた邸、今日はすんなり通された鷲巣の執務室。視線をチラとだけ上げてアカギの入室を確認した鷲巣はすぐに手元の書類へと興味を戻してしまった。
それは、良い。いつものことだ。むしろ不機嫌に、何をしに来たのかと問われなかっただけ歓迎をされていると受け取っても良いだろう。
問題は、椅子に座る鷲巣の、大きな窓からの陽光を受けて輝く銀の髪、その、合間から、ぴょこんと飛び出した獣の耳。

「………」

アカギ、目を細める。
犬ではない、あの鋭角気味の三角形は、猫の耳に見える。

何故。

「………」

アカギが鷲巣を凝視するのはいつものことで、ゆえに鷲巣は視線を気にもかけずにペンを動かしていた。
あれは一体何なのだろうかと、流石に疑問に思ったアカギがソファに座りなおす。

すると耳が。

ぴくりとアカギの方を向く。

「……」

そうして、ゆる・・ゆる・・、と、もとの方向へと戻された。
鷲巣の目は相変わらず、書類の上の文字をせわしなく追っているままだ。

ポケットから、煙草とライターを取り出す。火をつける小さな音を立てると、また、猫の耳がアカギの方へと向けられた。

「……鷲巣」

ぴくくん。
耳の先が小さく動く。

「…なんじゃ」

鬱陶しい、後にしろと、態度でくっきりと現した鷲巣はそれでも一応猫目をぎょろりと動かして、アカギへ視線を向ける。
たむ。
小さな音がした。

「…?」

拳が机に叩きつけられる音ではなく、杖がその辺を殴打する音でもなく、もっと小さな、ペンが、この毛足の長い絨毯の上に落ちたような小さな音。
不可解なアカギを不審に見遣る鷲巣だが、構わず、立ち上がって接近する。幸いライターに火を点しはしたが煙草には近づけていなかったので、接近を拒絶されることはなかった。

「アカギ? なんじゃ、今は忙しい」

たむっ。

また音が。

嫌そうな鷲巣の横に回りこむと、音源が何か判明した。
長い、猫の尻尾だ。これが椅子か机の何処かを打ちつけたのだろう。確か猫は、不機嫌なときに尻尾をそのように動かすのだと、アカギの少ない一般的な知識の中にもその知識は入っていた。

「今じゃなけりゃ良いんだな」

たむっ たむっ。

2度。
椅子の足を打ちつける。

思わず笑みを零せば、眉間に深く皺を刻んだ鷲巣が睨みつけてきた。

「屁理屈を抜かすな! おとなしく座っとれ…!!」

たむっ!!

今までで、1番大きな音がした。

何故か笑うアカギに、怪訝な顔はしながら、相手にしていられるかとそっぽを向いてしまう。そうしてまた、視線は書類へ落とされた。
長い尻尾はゆらゆら揺れる。
そう、確か、不機嫌なときには猫はこうして大きく尻尾を揺らすものだったと思い出して、アカギは一人、喉を鳴らして笑う。

「…ああ。アンタの仕事が終わるまで、待ってるさ」

座っていた、ソファーへ戻る。
何故鷲巣にあんなものがついているのかは分からないし、鷲巣自身はまったくの無自覚の様子。ならば自分に出来るのは、それで楽しむことだけだ。

あの耳と尻尾をどう触ったら、どんなふうに反応するだろうかなんて、顔には出さずに心弾ませながら思い巡らせるアカギに不審なものを感じた鷲巣の、猫の耳だけが緩やかに僅かに伏せられた。

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