いわゆる裏的な
Posted by 瑞肴 - 2010.01.18,Mon
酷い脳内。
「…貴様、いい加減にしろ。その顔と声でふざけたことばかり抜かしおって…」
「ふざけた覚えは皆目無いですよ? そう聞こえてしまったとは申し訳ない…」
数十秒後に、ドーン、とか、バーン、とかいう轟音が聞こえてきた。
堪んねーなと平山は思う。
鷲巣と”鷲巣”は、それ程仲がよろしくない。
というか、赤木しげるが絡んだその瞬間から色々とややこしいことになる。
言い争いがピークを迎えると、彼らは無尽蔵かというほどの馬鹿げて高い魔力でもって小競り合いを始めるのだ。傍に居る方にしては、堪ったものではない。
当たり所が悪ければ、死ぬ。確実に死ぬ。
豪雷、業火、なんでもあり。
とばっちりを受けて一度死に掛けた平山としては、安全地帯を確保したい。というわけで、鼓膜が破れそうな轟音の中、こそりと”アカギ”の背後へと避難した。すぐ傍でアカギが煙草を吸っていたが、あの後ろに立っても守ってもらえる気がしないので。
「……はあ」
”アカギ”が溜息をついている。
流石にこの毎度の喧騒には呆れているのかと、ひょこりと表情を窺った平山は激しく後悔した。
呆れるどころかトリップしとる。
「可愛い…可愛過ぎます”鷲巣”さん…、…なんていうか、生後三ヶ月の仔猫がラビットファーの上でじゃれ合ってる感じで…。可愛い…可愛い…もっと近くで見たいけど鷲巣さんに怒られる…」
聞かなきゃ良かった。
「ねえ、アカギさん、可愛いですよね」
ふっ。
「ああ」
見なきゃ良かった。
なにあの笑顔。なにあのドヤ顔。
「可愛いな…」
「はい」
ああもう食べちゃいたいくらい可愛いです!!
クク…ククククク…
怖い。本当に怖い。
しかし今”アカギ”の後ろから出ようものなら死亡フラグ。
はたはたと涙で頬を濡らしながらも、平山は喧騒が納まるのを待つしか無かった。
本日の貧乏くじナンバーワンは、泣いてる平山だったのか、一番最初にとばっちりを受けて遠方で撃沈しているカイジかなのかは、とても難しい判断で、あった。
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