いわゆる裏的な
Posted by 瑞肴 - 2009.11.11,Wed
ネタはなくはない。
しかし小ネタばかりなのが困りモノ。
というわけで、日常会話の中に織り込まれた俳優パロでの小ネタを無造作に羅列します。
…オチ? そんなサービス小ネタには無いよ!
そして阿呆みたいに甘いのでご注意ください。
本当に阿呆です。主に19歳と75歳が。
やけに明るいと思ったら、眠りに着く前にカーテンを閉めるのを忘れていたらしい。
隣で眠っている鷲巣を起こさないように、アカギはそろりとベッドから抜け出した。
カーテンを閉めようと、窓際へ。
「……うわ」
深い藍色が徐々に淡い紫へと変化していっている、空。夜明けが近いのだろう。
神秘的な美しさの澄んだ空につられ、ベランダへの窓を開いて外に出る。空気は冷たいが、その分空がとても広い。鷲巣にも見せてやりたかったが、ちらりと見た時計から逆算すれば、眠りについてからまだ3時間程度しか経っておらず、わざわざ起こすのも憚られた。
「綺麗だなあ」
鷲巣の屋敷は都内ではあるが、周囲には緑が多い。自宅で見るよりも空が美しいように思えるのはその所為だろうかと考えながら、アカギは感嘆の声を漏らした。そうして暫く、ベランダの手摺に体を持たせかけて、眺める。
暫くの時間が過ぎ、ふと、室内から声が聞こえてきた気がして、そういえばの半裸のままの男はすぐさま部屋へと取って返す。
「――アカギくん…? アカギくん、何処? ……どこ?」
ベッドの上、上掛けを大きく捲り上げ、敷かれたシーツも皺くちゃにさせた鷲巣がその名を呼んでいた。
「鷲巣さん? 此処に居ます」
窓際からベッドまで、少しだが距離がある。
何処か切羽詰った声に慌てて駆け寄れば、大きな猫目を濡らし、眉を寄せた鷲巣はアカギの姿に気付いてそちらへ焦点を合わせた。
「鷲巣さん…?! どうしたんですか? 何処か痛い? …怖い夢見ましたか?」
瞼を半分ほど伏せて、ほろほろ泣いている鷲巣を抱き締めようとしたら、ぺちりと腕を叩かれた。本当に、かるーくだったけれど、そんなことはとてつもなく珍しいことなのでアカギは思わずフリーズしかける。
「アカギ君がっ…、起きたとき居なかったのが悪いんだよ…!? 私が起きたとき、居なかったぁ…っ」
「鷲・… 巌さん、すみません、寂しかったですね、…」
今度は抵抗されずに抱き締められた。
まだ流れる涙を唇と舌で掬って何度も何度も口付ければ、小さくしゃくりあげる鷲巣がやっと呼吸を整えてくる。
「もうしません、巌さんが起きるまでずっと隣に居るし、抱き締めてます。…だから泣かないで…俺、ここに居ますから」
「・・・本当?」
「はい。…俺が嘘吐いたことありましたか?」
ふにゃりと、泣き顔が笑う。
「ううん」
つられてアカギも笑う。
「でしょう? …さっき、夜明けの空が凄く綺麗だったんですよ。一緒に見ませんか? 抱っこしますから」
「…うん」
素直に首に回された腕と、腰と膝の下に差し入れた手で抱え上げると、鷲巣のほのかに濡れた唇がアカギの頬へと押し当てられた。
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なにこれあたまわるい…(私が)
続きまして、駄(目な神)域との絡み。
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なんの因果か、場所はデパ地下。食品街。
どういう経緯だったのか、ともかく、お買い物である。
気付けば、世話の掛かる75歳は姿を消していた。流石に館内迷子放送で呼び出してもらうわけにはいかず、しかし地下なので携帯の電波も悪く、手分けして捜索に当たっていた、ころ。
「~~~なにやってんですか、貴方は」
いた。
イートインスペースの、オムライス屋、ガラス張りになっている見物できる調理スペースを熱心に覗き込んでいる。
「あ、赤木君。オムライスだよ、私もさっき見つけたところなのだけれど、とても正確に美しく卵で包まれていくんだよ」
「…まあ、プロですから…正確で綺麗でなきゃいかんでしょう」
「そういうのではなく… あ、最初から見られるかな? ね、ほら」
何をはしゃいでるんですかとツッコミたくはなったが、鷲巣にとっては物珍しいのだろう。
目を輝かせている相手を引き摺っていく気分にはなれず、赤木もお付き合いでガラス向こうのシェフへと視線を投げた。正確には、シェフの手元のフライパンへ。
卵をといたものがフライパンへ注がれる。
ようはオムレツの変形版のようなものだろうとは思いつつ、ある程度火が通されて半熟になりつつある卵液を更にかき混ぜているのを見ていると、それはスクランブルエッグになりはしないかと余計な心配をしてしまう。
しかし流石に見事なもので、素早い菜箸の動きが的確に滑らかに、卵液を半熟のままに平面に整えていっている。
「… …… 」
「…? どうかしましt …
「…そんなに優しく激しくしちゃ ぐちゃぐちゃになっちゃう… でも、熱いのにトロトロで…凄
ゴッ
「痛ぁーい!!」
鉄拳炸裂。
「わかってますよねワザとですよね?! 無駄に切なそうな演技は必要ないでしょーがっ!」
はいもうおしまい、タイムリミット連れて行きますからねと、首根っこ掴んでズルズルズル。
「卵の話なのに…」
「えーえーわぁってますよオムライスの話ですよねえぇええ」
そういうの何て言うか知ってますか?知ってますよね、パワハラっつーんですよ、よっく覚えててください。
説教されながら引き摺られるご老人は、結構楽しそうだったそうな。
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これはひどい。
他にも幾つかあったんですが、眠いので今日はここまで。
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