いわゆる裏的な
Posted by 瑞肴 - 2010.09.23,Thu
鋼の錬金術師 アニメ第一期設定
強欲様と爆弾狂。
強欲様と爆弾狂。
紅蓮の錬金術師は、すこぶる寝起きが悪い。
黙って、ただ黙って、もともとさして良くはない目つきを更に凶悪なものにしてじっとしている。
此処に居る合成獣(キメラ)達とは違い、彼は一応まっとうな人間であるので、食事を摂れというのだけれど寝起きはとにかくいつにも増して言うことを聞かない。
「おい、飯食え飯」
身支度は整えているものの凶悪な顔でソファーに座ったまま動かないキンブリーの膝に、薄紙に包まれたサンドイッチが放り投げられる。
「……要りません」
おま、舌打ちしやがったな今。
こっちが舌打ちしたい気分だというのに、先にやらかされてはキマらない。グリードはガシガシと頭を掻いた。
「食え」
「……要りません」
「食えっつってんだよ」
「…煩いですねェ」
金の目がぎらぎらとした光を浮かべる。
ご丁寧な口調と裏腹に、爆弾狂は好戦的だ。
「貴方を一度爆破させて下さるのなら、大人しく朝食でもなんでも… …っむ!!」
物騒な希望を述べる、歪んだ笑みを浮かべた口へとサンドイッチを突っ込んだ。
腐っても元国家錬金術師、元軍人。食料の大切さを知っているからこそ、無闇に粗末にするような真似を、彼はしない。
もさもさと口を動かして、突っ込まれた分のサンドイッチを咀嚼している。
とりあえず半分、食べ終えて口が自由になったところで、少しずつ覚醒してきたキンブリーは眉間の皺を再び寄せた。
「人が喋っているとき… …んんっ?!」
今度は、半分に切られたリンゴが口に突っ込まれる。
流石に少し大きかった。もごもごと口を動かすキンブリーはギロリとグリードを睨みつける。
「旨ェだろ。味わって食えよ」
何処となく勝ち誇った笑みは、キンブリーがそれを否定しなかったからだろう。
爆弾狂とホムンクルスの奇妙な朝の食事光景は、デビルズネストの恒例行事だったり、する。
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