いわゆる裏的な
Posted by 瑞肴 - 2011.04.02,Sat
久々俳優パロ。
しかしファンタジー設定のアレです。「更に戦う者達」シリーズ。
しかしファンタジー設定のアレです。「更に戦う者達」シリーズ。
此処に入ったのは初めてだった。
中はこんなに広いんだなあと、そわそわとアカギが周囲を見回していると、ゴトンと木槌の音がする。
此処は、裁判所だった。
正確には少し違うが、そんなようなものだった。
アカギは被告人席に立たされている。
裁判所と違うのは、此処には弁護人は存在しないということだ。
ずらりと、顔を隠した裁判員が高みからアカギを見下ろしていた。
「黒麒麟」
「はい」
呼び出された理由は判っているから、言いたいことも決まっている。高圧的な声にも物怖じせずに、アカギは真っ直ぐ正面へと顔を向ける。
「蛇のことだが」
「消しません」
微笑みさえして、言い切った。
「大事なものだから、消しません」
麒麟は万物を平等に愛する生き物であり、個に執着してしまえば、歪んで変質してしまう。それもまた、希少種である黒麒麟がそのような事態に陥っていると知った周囲は、問題の若い黒麒麟を呼び出した。
―――執着の対象である”蛇”の記憶をすべて消しなさい。
なんてことを言うのかと憤慨したアカギを宥めたのは、当の蛇、鷲巣であった。
正式に呼び出されたのだから、顔は出さないと後々良くない、行くだけでもいっておいで。
諭されれば反論できぬアカギである。
「子供の我が侭をいっていい場所ではない」
「たったひとりも愛せずに麒麟を名乗らなくちゃいけないなんて、おかしいです」
幾つもため息が漏らされたが、アカギも同じく残念そうに息を吐く。
わかってもらえなかった。それが悲しい。
「…、言いたいことは分かって頂けたと思うから、これで失礼しますね」
ぺこりと。
深く一礼して正面に背を向けたアカギを、出入り口の扉の前でちょこんと待っていたのは、人の形をした白い蛇。
「鷲巣さん!」
「お話が終わったら、一緒に帰ろうと思って」
審議中は呼ばれた被告人以外は自由に出入り出来ない此処にどのように入り込んだのか。笑みを湛えた鷲巣も、正面へ向かって一度礼の形を取った。
「責任をもって、次代を孕んで産みますので御心配なく」
ニコッ。
「えっ、そんな、いえそのつもりですけどっ、まだ早いっていうか出来れば二人の時間を暫く過ごしてからがいいっていうか…っ あ、鷲巣さん子供がお好きなんですか?! じゃあ俺頑張りますっ 今日からでもすぐに!!」
「ふふ、私はいつでも構わないよ? 君が欲しいと思ったときで」
ええー? そんな嬉しいです恐縮ですvvvvv
だとか。
一気に場の空気を崩壊させながら去っていた
審議、これにて終了也。
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