いわゆる裏的な
Posted by 瑞肴 - 2011.09.13,Tue
ありゃ、なにやら過去記事に拍手を沢山いただいたようで、ありがとうございまう!
俳優パロしりーずは微妙に人気があるますねえ、嬉しいです。
そして久しぶりに女帝ネタをば。以下。
俳優パロしりーずは微妙に人気があるますねえ、嬉しいです。
そして久しぶりに女帝ネタをば。以下。
歳若い情人が持ってきたモノは多少意外で、女帝は軽く眉を上げた。
「鷲巣」
やる。
差し出された赤い箱。安っぽい紙、安っぽいイラスト。女帝の手に収まって良いような代物でもなく、鼻息ひとつ飛ばすだけでアカギは得心したのだろう、女帝のかわりにパッケージを破り中身を取り出す。
ソファーに掛けて足を組んだ状態で見守っていると、中から一つ(菓子の形状から云うならば「一本」というほうが相応しいか)摘み上げると女帝の口元へと差し出した。
「…なんじゃこれは」
此処でやっと今日初めて声を上げる女帝である。
「今日は、チョコレートをやる日だって聞いた」
「…あぁ…」
どこでそのような知識を得たのだか。
日本の風習からすれば女が男へ贈ることになっているけれど、本来の風習からすれば男が女へ贈るものでもあり。
駄菓子など進んで食す気はないが、この男が持ってきたのならば一口くらいは口に入れてやっても良い。
アカギの手からそれを奪いとった女帝は、無造作に、ぱきりとその小枝のような駄菓子を口に含んだ。
ぽきぽきと小気味良い軽い音をさせながら、食べ進む。食べるときの音を商品名にしたのか、パッケージには Pocky と書いてあったりするのだが、果たしてアカギにソレが読めたのかまでは女帝の知るところではない。
「駄菓子じゃな」
「嫌いか?」
「ハッ、そういうことは差し出す前に聞くものだ」
そういえばそうだったかもしれない。
認識を改め直しているアカギから、箱ごと菓子を奪いとる。
一本取り出しペンにするように軽く振ってから、にぃと口の端を吊り上げて顎をしゃくる。
「貴様の貧乏舌ならば此れでも充分じゃろう。口を開けろ」
座る女帝を見下ろし立っていたアカギは、指示通りに口を開け、ついでに腰を折り曲げて、細い指のすぐ傍まで顔を近づけ待機した。
肘が伸ばされる。チョコレートの塗られた菓子の先端が舌に当たる。
舌先に軽く食い込まされた菓子が、僅かな力を加えられながら舌の真ん中を推し滑っていく。くりくりと軽く回転を加えられ、アカギの細い目が更に細まる。
女帝の吊り目が至極愉快そうに弧を描くと、無造作に口の奥まで菓子を放り込まれて手を離された。
「……そりゃないぜ」
「エロ餓鬼が。餓鬼は菓子でも食っていろ」
私(わたくし)はもう要らぬわと箱を投げ返されてしまい、華麗にキャッチ。
「菓子よりアンタがいい。エロ餓鬼だから」
減らず口をと笑った女帝は、顎へと伸ばされた張りのある手を叩き落しはしなかった。
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