いわゆる裏的な
Posted by 瑞肴 - 2010.09.13,Mon
どこぞの掲示板に載せたのですが、少し弄ってこっちにもアップ。
むこうぶちSS。華僑の狗。
むこうぶちSS。華僑の狗。
ああいうのを私刑(リンチ)と云うのだろう。
自分が「上客」だと理解している、趣味の悪い上客ほど面倒くさいものもそうそうない。
しかしながら、狗は狗でしかなく、待てと伏せを言い渡されたら、それに従うものなのだ。
でんわがなっている。
億劫だけれど、仕事絡みではいけないので、名前を確認してみた。
【日蔭】
ディスプレイには簡単な二文字。
「……ひかげさん」
出ても、良い。
路地の、薄汚れた壁面に額を引っ付けながら、江崎はぼんやりと考えた。
あの人なら、多分、自分が泊まっている場所につれていってくれて、手当てをしてくれる。
「…………ありがとうございます」
こんなタイミングで電話をかけてくるなんて、本当に運が強いひと。
面白くなって、江崎は笑う。
笑って礼を、独り言として零して、なり続けている携帯電話をスーツの内ポケットへと突っ込みなおした。
心配して欲しいわけじゃないんです。
唇だけで、狗が呟く。
助けて欲しいわけでもないんです。
瞬きすらも億劫で、瞼を伏せた狗は呟く。
暫く、事務所にも寄れない。後堂はきっと、不調を見抜いてしまうだろう。彼はとても鋭いから。
そうして、この惨状を見れば憤るだろう。
やさしいひとたち。
だからここにはこないでくださいね。
江崎は呟く。
彼らが此処にはきませんように。
ひとでなしの狗が這いずる醜い沼地に沈みませんように。
これでも、結構、彼らのことは大切にしたいと思っているのだ。
江崎は、持ち上がらない瞼のまま、痛みで感覚が殆ど無い足で立ち上がった。
タクシーを拾って、どこか、どこでもいい、眠れる場所へ。誰にも見つからないところへ。
いっそそこで死んでしまっても、誰にも見つけられずに無縁仏としてでも処理されるように。
足と、体全体を引き摺りながら、江崎は一歩ずつ歩き出した。
それでも生きて麻雀が打ちたいなんて、馬鹿ですねぇと笑いながら。
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