いわゆる裏的な
Posted by 瑞肴 - 2010.06.25,Fri
むこうぶちSS的なそうでもなさそうなファンタジー的な?
判る人にしかわからない。
狗と、胡散臭い白魔道士。
判る人にしかわからない。
狗と、胡散臭い白魔道士。
狗を拾った。
恐らく、何処かの飼い狗なのだろう。毛艶は悪くない。
狗は顔の殆どを呪符のような布で覆い隠していた。時々、顎まで覆う布が風に揺れると、常に笑いを浮かべた口元だけは見え隠れする。
「おい、狗」
呼べば顔を上げる。
この狗は喋らない。これもまた、恐らく、”そういう”つくりなのだろう。
「次はあれだ」
狗が頷き、闇へと溶けた。
一瞬後、顎で指した相手の体が、拳大の穴を幾つも、徐々に空けていき、最後に顔面中央に穴が開いたところで崩れ落ちた。――この狗は優秀だ。
本来の飼い主はきっと探していることだろう。
直ぐに、狗は戻ってくる。
馬鹿ではない。本来の主ではない者に命令されていると、判っていないはずもないだろう。
腰を折り、礼の形を取ったまま次の指示を待つ狗を見下ろした。
「なんの気紛れで、俺に使役される?」
表情は見えないが、狗は確かに歪んで哂った。
遊びや余興で己の命を捧げる狗はいずれ、
遊びや余興で主の命を奪い取るのだろう。
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