いわゆる裏的な
Posted by 瑞肴 - 2009.04.13,Mon
・・・カッとなってやった。
普独。
「…兄さん」
「ぁあん?」
兄の事は、尊敬している。
長い間、戦い続けてきた彼。
勝っても、負けても唯、戦い続けてきた彼。
「止めて下さい」
「俺に逆らうのかヴェスト! 生意気だな?!」
「・・・・・・・・・・・・・」
尊敬、している兄ではあるが。
「いい加減…、…尻を揉むのは… 止 め て く だ さ い」
鋼鉄のバリトンが低く響き、流石のギルベルトも、わきわきと動かしていた手を止める。
「チッ、なんだよ本当にかわいくねぇな。昔に比べて尻も硬くなっちまったし」
「・・・・・」
あまり表情の動かないヴェストが、僅かに瞼を動かした。
ヴェストのくそ真面目はギルベルトこそがよく知っている。
言葉通りに受け止められてしまっただろうか?
いまのヴェストが、悪いと言ったわけではないが、もしかしたらそう聞こえてしまったかもしれない。
俺様ギルベルトがこうして僅かばかりとはいえ気を回すのは、ヴェストを相手にしたときだけだ。
「俺はこの体に誇りを持っています。…というか尻が柔らかいような軟弱な体になる気はありません」
ド真っ直ぐに。
視線を合わせて返してきた。
アイス・ブルーの双眸は冷たくて、なんの感情も乗せていないように、見える、けれど。
「…っは」
己を少しでも曲げる気はなく、それは信念も想いも同じで。
貴方がそれを好まなくても、己はこう在るのだと、剣のように真っ直ぐに、強く。
「ばーーーかっ!! 知ってるよ! それに弟の誇りは俺の誇りだっつーの!」
「……兄さん」
「だからその硬ぇ胸筋も揉ませろ」
「!!! も、もう揉んで…っ ちょ、待、…っ …馬鹿兄貴!!!」
ヴェストの鉄拳制裁まで、あと3秒。
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