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いわゆる裏的な
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Posted by 瑞肴 - 2010.06.01,Tue

表でいってた蛇姫とシャンクスとその他の設定で。

ほのぼの? 私でない誰かがきっとかいてくれるはず。

なので以下は薄暗い上の設定のアカ鷲。
アカギが鷲巣様を見つけたとこらへん。










「 鷲巣 」

伸ばされた手が己が手首を掴む。
振り払ってやろうと、そう思っていた鷲巣はしかし凍り付いた。
覚えている。
この手が何をしたか。
この手に何をされたか。

痛み、屈辱、恐怖、嫌悪、捻じ伏せられて引き出される、悦楽。

「………っ」

離せ。

声にならない。
ただ見開いた目でアカギを見上げる。
体に刻み付けられたものは、こんなにも心を縛る。
動けない己に鷲巣は煮え滾るほどの怒りを覚えた。

「 鷲巣 」

逃げられないように、首を掴まれる。
そのまま僅かに力を込められ、額に嫌な汗が浮かんだ。
アカギは決して己を殺そうとはしないが、手加減もしない。

鷲巣の視線だけが忙しなく動き始めた。
何か、逃げる、反撃するきっかけを。

「ずっと探してた、鷲巣」

しかし視線はアカギで止まる。
天竜人特有の出で立ちはしていない。アカギはそもそも天竜人の中でも随分と異端の存在だった。

視線の先のアカギは、随分と薄汚れている。
本当に『ずっと探して』いたのだろう。まるで主を見失った犬のように駈けずり回ったのだろう。自らの、足で。

「急に居なくなって、心配したんだぜ。――アイツにかどわかされたんだろう? 可哀想な鷲巣。もう大丈夫だ。俺と帰ろう。帰ろう。鷲巣」

息が詰まった。

こうなったアカギにはどんな話も通じない。(元々、話が通じる相手ではないが、輪にかけてと云う意味で)

しかし。

「…わしは、わしの意思で此処に居る」

睨みつける鷲巣に、アカギは優しく笑いかけた。

「ああ、やっぱりアイツに妙なことを吹き込まれたんだな。良いんだ、アンタは何も悪くない。一寸待ってな、すぐにアンタの目を覚まさせてやるから」

細い、枯れた首を片手で締め上げたまま、限りなく柔らかに口付ける。
あまりの絶望感に、鷲巣の眼前が薄暗く翳った。


アカギは、赤木を殺す、つもりだ。



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