いわゆる裏的な
Posted by 瑞肴 - 2010.05.31,Mon
時系列としては、例の夏祭り浴衣デートの翌朝くらい。
俳優パロSS。
目指せ、読んでイラッとする馬鹿っぷる。
俳優パロSS。
目指せ、読んでイラッとする馬鹿っぷる。
「鷲巣さん… お別れですね…」
「アカギ君…」
身長差故に、見下ろすアカギと見上げる鷲巣。
「本当はずっとずっと抱き締めていたいんですけど…、そんなの俺の我が儘だから」
最後に少しだけでも温もりを味わっていたくて、与えていたくて鷲巣の体を抱き締める。鷲巣の愛用しているオーデコロンがふわりと香った。
「君だけの我が儘ではないよ。私も、ずっと君に抱き締めていて欲しいと思っているから」
鷲巣の声は酷く甘い。男性的で、深みのある声。けれど高音を発したら脳と腰が蕩けそうになる響きを持った。
猫に似た、アーモンド型の両目がアカギを捉えた。
見下ろすアカギの視線に、数度瞬きをする双眸。
「…っ鷲巣さん! そんな目で見られたら、離れられなくなっちゃいますっ…」
「いいからさっさと離れろ。ヒトの車の後部座席でいつまでイチャついてんだよ。降りて。マジでさっさと降りて下さい。2度と送りませんよ?」
トゲトゲしい言葉の後半部分は大先輩へと向けた赤木は、煙草をスッパスッパ吸いながらやさぐれた表情で言い捨てた。
なんでこんな目に遭ってんだろ。そんなに日頃の行いが悪いなら、そろそろこっちにも考えがある。
善行とか積んじまうぞ、畜生が。
やさぐれ中年のやさぐれは、言葉にならない。
「お別れの挨拶してただけだろ! 鷲巣さんにぞんざいな口きくなっ」
「最上級のオブラートに包んでやったっつの!! これ以上包めるか!!」
「アカギ君、赤木君、喧嘩はよくないよ」
「良いも悪いも、あるかぁー!!!」
ぺいっ。
車外に放り出された鷲巣が、笑いながら、走り去りつつある車へと手を振った。
反省は全然、して、いない。
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