いわゆる裏的な
Posted by 瑞肴 - 2009.03.15,Sun
むりねむい。ねます。
魔王あかぎ×魔導師わしずさま。かんけつ。
薄っすら目を開くと、アカギが静かに眠っていた。
戻ってきていたのか。
まだ、ぼんやりと眠気を引き摺ったまま鷲巣は思う。
アカギの目の下に僅かに隈。多分、恐らく、無茶をしたのだろう。一番早く此処へと戻ってくる為の、手段を惜しみなく使ったのだろう。アカギはきっとそうすると、もうすっかり知ってしまったから、鷲巣は軽く眉を顰めた。
「………アカギ」
ほんの小さく呼んでみる。
瞼だけがピクリと動いた。もう1度呼べば起きそうだったので、あえて呼ばない。
骨張った指先がアカギの、耳の少し後ろ辺りから延びる角に触れる。普段は、邪魔だと、意図的に消してあるそれが今こうして在るのはアカギが、『無意識で消しておけない程度の消耗』をしているからだろう。
眉を顰めたまま、鷲巣は口の中でだけ、馬鹿が、と呟いた。
間抜け面をして眠りこけて、消耗したことを特別隠そうともせずに、無防備な両腕で抱き締めて横になって。
つい先日、自分の命を狙った相手に見せる姿かと、呆れる。
もう命を、力を狙っていないとでも思っているのか。
鷲巣はいつだって、今だとて、己自身が一番大切で、アカギが『何番目』に入るかはさておき、ともかく、己よりも大切なものは無いのである。その己の前に、こんな魔力の塊を放り出すなどと、なんという緊張感の無さ。
「…起きろ…っ!! 腕が重い…!」
「・・・・・・・ん」
のしりと、自分に被さっているアカギの腕を振り解こうとしながら鷲巣が怒鳴る。
「…ああ」
起きて、納得したアカギが体勢を変え、鷲巣をすっぽりと片腕に抱く形で寝転び直した。
「違う…っ!!!! わしは起きるから、退けと言っとるんじゃ!!」
「…もう少し」
単純に、物理的に、アカギはそこそこ重い。力尽くで引っ張り落すのは不可能。
「あか
「鷲巣」
「…っぁ゛?!」
再度、怒鳴ろうとしたところに横槍を入れられた。
「ただいま、鷲巣巌」
薄っすら開いた目が見つめてくる。
「………~~」
真っ直ぐに。
「…ただいま」
唇を重ねられた。
軽く触れ、啄ばむのを繰り返す。
「ンッ…!」
何度も何度も。
促され、鷲巣は奥歯を食い縛った。
アカギの欲する言葉は分かっている。いるが、口には出したくない。
「~~~~っ」
「…鷲巣…」
まだ
まだ、認めたくない。
待っていたのだ、と。
顔ごと思い切り背けた鷲巣に、アカギは今回は口付けを止めて大人しくなった。
「………フン、」
チラと、アカギを見る。大人しくはなったがまだ凝視してくるアカギに辟易しつつ、鷲巣はアカギの口端をほんの僅か舐めた。少しだけ触れ合った唇から流れ込んできたのは鷲巣の魔力で、アカギの消耗が僅かに回復する。
「底なし魔力の癖をして、みっともない様を晒すな。…後は回復薬でもなんでも飲むなり寝るなりしてさっさと回復を…」
ごそごそごそ。
「って何をしとるか貴様ァアアアッツ!!!」
「…夜這いだな」
「もう朝…、否、昼じゃろ…っ!! 馬鹿…っ」
「なら昼這いでいい」
手際よくガウンを剥ぎに掛かるアカギと、死守しようとする鷲巣。
一応、世界を統べる魔王と、その世界を恐怖に陥れた一流魔導師なのだが、その面影はあまり、ない。
2分ほど粘った後赤いガウンは床へと無造作に滑り落とされ、ほんの少ーしだけ控えめな鷲巣の罵倒があと2分ほど続いたという。
おしまい。
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