忍者ブログ
いわゆる裏的な
[146] [145] [144] [143] [142] [141] [140] [139] [138] [137] [136
Posted by - 2024.11.01,Fri
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

Posted by 瑞肴 - 2008.12.26,Fri



本家でメリークリスマス。ちょっと時間がずれた上に短いですが。

ドライな鷲巣様に定評のある瑞肴になりたい。










この、時期
赤い爺を見かける。
街が騒がしい。

だがアカギの思考に、それは割ってはいるほどのものではない。





「鷲巣」
「……!!!!!!!!!」

玄関が閉まっていたので、木に登って、そこからテラスへ侵入し、そうして外側から大きな窓を叩いたのだが、室内で読書中だった鷲巣は窓を軽くノックされ、窓の外を見て、声にはなっていない悲鳴を上げた。

「こ、ば…っ!!!」

窓はまだ閉じてはいるが、聞こえる。
『この馬鹿者』と怒鳴りたいのだろう。怒鳴りたいが、あまりの驚きに文章にならないのだろう。

ずかずかと、窓へと歩み寄った鷲巣は、外のアカギのことなど微塵も配慮せずに勢い良く窓を開いた。
冷たい風が室内へと舞い込む。

「まだ起きてたか」
「この馬鹿者が!!! 起きていなければどうするつもりだったんじゃ貴様、この真冬に何考えとるんじゃ狂人が!!!! …えぇいさっさと窓を閉じろっ、雪まで降っとるではないか忌々しい…っ!! 雪の降る中不法侵入者じみた訪問をするな! 滑って屋根から落ちて死んでも知らんぞ貴様…!! 否、むしろ一度死んでこい、この馬鹿!!!」

ちなみに、
1ブレス。

とにもかくにも窓を閉じたアカギが、冷たい手で鷲巣の頬に触れた。

「…ンッ!」

氷のようなその手に、首をすくめる。
完全に、文字通り、頭に血が上っていた鷲巣だが、あまりの冷たさにクールダウン。

「珍しい、アンタがあたたかい」
「…貴様が冷え過ぎとるんじゃボケが。触れるな、冷える」

もういい、風呂を貸してやるから入ってこいと、投げ遣り気味に鷲巣が手を払った。
冷えてもアカギは平気かもしれないが、冷えたアカギに触れられるのはかなわない。

「しょうがねえ」
「……わしにもう一度怒鳴られん間に、とっとと風呂に入ってこい……っ!!」

了解、と私室についているバスルームへ消えたアカギに、肩を落す。
まったく何を考えているのだか。


不意に鷲巣は思い出した。

今日は、異国の聖人の聖誕祭。

「…チッ」

アカギは知らないだろう、己も、特に興味は無い。
それなのに与えられた『贈り物』に、鷲巣は眉間に縦皺を入れて舌打ちした。




拍手[0回]

PR
Comments
Post a Comment
Name :
Title :
E-mail :
URL :
Comments :
Pass :   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
<< ネチネチHOME10 >>
カレンダー
10 2024/11 12
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
最新コメント
[01/18 スーパーコピー バッグ 口コミ]
[01/16 スーパーコピーブランド財布N級品]
[11/06 シャネルスーパーコピー]
[10/20 ブランドバッグ・ブランド財布N級品販売通販]
[02/11 瑞肴]
最新トラックバック
プロフィール
HN:
瑞肴
HP:
性別:
非公開
自己紹介:
バーコード
ブログ内検索
アクセス解析
Template by mavericyard*
Powered by "Samurai Factory"
忍者ブログ [PR]