いわゆる裏的な
Posted by 瑞肴 - 2008.12.26,Fri
本家でメリークリスマス。ちょっと時間がずれた上に短いですが。
ドライな鷲巣様に定評のある瑞肴になりたい。
この、時期
赤い爺を見かける。
街が騒がしい。
だがアカギの思考に、それは割ってはいるほどのものではない。
「鷲巣」
「……!!!!!!!!!」
玄関が閉まっていたので、木に登って、そこからテラスへ侵入し、そうして外側から大きな窓を叩いたのだが、室内で読書中だった鷲巣は窓を軽くノックされ、窓の外を見て、声にはなっていない悲鳴を上げた。
「こ、ば…っ!!!」
窓はまだ閉じてはいるが、聞こえる。
『この馬鹿者』と怒鳴りたいのだろう。怒鳴りたいが、あまりの驚きに文章にならないのだろう。
ずかずかと、窓へと歩み寄った鷲巣は、外のアカギのことなど微塵も配慮せずに勢い良く窓を開いた。
冷たい風が室内へと舞い込む。
「まだ起きてたか」
「この馬鹿者が!!! 起きていなければどうするつもりだったんじゃ貴様、この真冬に何考えとるんじゃ狂人が!!!! …えぇいさっさと窓を閉じろっ、雪まで降っとるではないか忌々しい…っ!! 雪の降る中不法侵入者じみた訪問をするな! 滑って屋根から落ちて死んでも知らんぞ貴様…!! 否、むしろ一度死んでこい、この馬鹿!!!」
ちなみに、
1ブレス。
とにもかくにも窓を閉じたアカギが、冷たい手で鷲巣の頬に触れた。
「…ンッ!」
氷のようなその手に、首をすくめる。
完全に、文字通り、頭に血が上っていた鷲巣だが、あまりの冷たさにクールダウン。
「珍しい、アンタがあたたかい」
「…貴様が冷え過ぎとるんじゃボケが。触れるな、冷える」
もういい、風呂を貸してやるから入ってこいと、投げ遣り気味に鷲巣が手を払った。
冷えてもアカギは平気かもしれないが、冷えたアカギに触れられるのはかなわない。
「しょうがねえ」
「……わしにもう一度怒鳴られん間に、とっとと風呂に入ってこい……っ!!」
了解、と私室についているバスルームへ消えたアカギに、肩を落す。
まったく何を考えているのだか。
不意に鷲巣は思い出した。
今日は、異国の聖人の聖誕祭。
「…チッ」
アカギは知らないだろう、己も、特に興味は無い。
それなのに与えられた『贈り物』に、鷲巣は眉間に縦皺を入れて舌打ちした。
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