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いわゆる裏的な
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Posted by 瑞肴 - 2009.01.05,Mon
書きたいかきたい
自重はしないためにある。
時間の限界に挑むつもりで

女帝ネタ倍プッシュだ。一応、アカ×依和緒

















「子供は出来ないのか?」

行動が突飛なら発言は唐突か。そんなことを思いながら、女帝は手にしていた紅茶のカップをテーブルに置き、ひとつ、息を吸った。

「貴様は、馬鹿か」

で、吐きながら、ばっさりと。

「私(わたくし)の年齢を考えろ、とっくの昔に上がっている」
「ふぅん」

そういうものなのかと、いうように、じぃっと見てくる。
特に、残念そうでもなく、哀れんでいるようでもなく、それは辛うじて女帝の気に入る反応であった。

「…それにもし、若いときに貴様に出会っていたとしてもな、貴様の子など孕めん。
私は石女(うまずめ)であった故に」

単語は分からないのだろう、だが言葉のニュアンスで理解したのか、アカギは質問はしなかった。

「くくく、じゃからこの時世に結婚もせずに済んだ」






あのとき
幾人もに穢され、更にその為に検査を受けさせられるという屈辱を受けたあのとき
偶然に明らかになった彼女の体質を知った彼の人は言ったのだ。
『良かったな、依和緒』
例えどれほど穢されようと、それが痕として何も残さないのだから
相手を、始末してしまえば、体面は保てるだろうと
淡々と言い放った父親。
『だが、そうか。それでは何にも使えんな』
嗚呼、その通りだと、
余程気が弱っていたのだろう、そのときの彼女は、そう、思った。





「あんな、忌々しい…制度に囚われずに済んだ。ふふ…、…まだ若い、男の貴様には解らんか」

アカギの腕が伸びてきて、女帝を抱える。

「解らねぇな」

当然だ。
解るなどと言われたら、殴り倒してやるところで、女帝は一つ鼻息を飛ばした。

「解るとすれば」
「…ぁ゛?」
「今、アンタが不機嫌なことくらいか」

膝に乗せられ、女帝は憤慨した。否、憤慨した本当の理由は、アカギが図星をついたから。

「なにを、言って」
「ま、俺の勘違いかもしれねぇけどな。…クク」

跳ね除ける隙を与えられず、女帝は眉間の縦皺を深くする。



もし、もしも、アカギがあのときあの場に居たなら



馬鹿々々しいと、女帝は心中のみ哂う。
まだ”己”ではなかった己に、アカギが関心など払うものかと。


それは、自負にも似た、深い歪んだ、愛情。




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