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いわゆる裏的な
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Posted by 瑞肴 - 2010.05.16,Sun

たまにはこういうのもいい、かな?
鷲巣様が○○○○○になりました。







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朝起きたら、鷲巣がハムスターになっていた。

「………え?」

さしものアカギも、零したっきり、沈黙する。

アカギ、ハムスターが何かわからない。(CVアムロ)

小さな、ネズミかと思った。しかしネズミにしては可愛げのあるつくりをしている。アカギは、それを潰してしまわないようにそっと掌で掬い上げると、鼻先を、眠るハムスター(鷲巣巌)(昭和の闇の帝王)の腹に、殊更静かに埋めてみた。

やわらかい、あたたかい、ふかふかする。

「……鷲巣」

確信するアカギ。何故確信したし。気持ち悪い。

ツッコミを入れるものは此処には存在しない。

「………?」

もぞもぞと鷲巣がみじろぎした。まだ眠いのか、アカギの鼻先を小さなちいさな手で押しのけようと、たしたしと叩くと丸まってしまう。

「………鷲巣………!」

可愛い、かわいい、なにこれかわいい。

アカギの言語中枢の機能なんてこの程度である。

ふかふかな毛玉を両手で、天に捧げるようにかざし、アカギはまだ見ぬ神に感謝した。
今日もかわいい鷲巣を見ることが出来て、嬉しいです、と。


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アカギは、ソレを鷲巣巌だという。

白服たちはただただ沈黙した。
それはそうだ、誰だってそうだ。この頭の可笑しい(漢字はこれで合っている)ピカロ以外、そんなことを確信できるものなどいない。

しかし、この男がそんな下らぬ妄言に「鷲巣巌」を使ったりしないと、それは白服たちも熟知していた。

ということは、つまり、あれだ、これは、この、アカギの掌でくぅくぅと丸くなって眠っている、白いふわふわとした可愛らしい毛玉は。

「…鷲巣様…?」

ぴくりと、小さな耳が動いた。

かっ
かっわいいなあもぉおおお。

白服たちの興奮した鼻息を掛けられて目が覚めたらしい鷲巣は、よじよじと、アカギの腕を上る。
アカギのドヤ顔は腹立たしかったが、一生懸命に腕を上る毛玉は大層愛らしかった。白服たちも静かに見守る。

よじよじ、上りきった鷲巣はアカギの襟首にすっぽりと収まった。

「…鷲巣、くすぐったい」

しかし聞く耳持たず。
ちゃいちゃいと毛繕いをして、ぴょこんと顔上半分を襟から出して、短い足は(見えてはいないが)アカギの首の根元に下ろしてご満悦。

「かわっ… 可愛… ッ」

理屈ではなく本能に近いなにかの感覚でもって鷲巣に手を伸ばした吉岡だったが、伸ばした指先をがぷりと齧られ慌てて手を引いた。

痛い、というよりは、「鷲巣巌に拒絶の意を示された」ことに対する反射の反応である。まったく鷲巣邸の犬は躾が行き届いている。

「……鷲巣様に、噛まれた…」

否、Mなのかもしれない。なのかもしれないっていうか、たぶん、そう…。
至悦の表情で呟いた吉岡は、そうなんだと、思われる。

襟を齧られてご満悦のどピカロはそんなことは気にせずに、鷲巣、何が食べたい?とか恋人気取りで食堂へと向かっていた。



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ごろりと寝台に寝転がり、かぼちゃの種を唇に咥える。
鷲巣は、かぼちゃとひまわりの種が気に入ったらしい。広いシーツの海を横断すると、アカギの唇に到達し、小さな指を思い切り広げてガッチリピカロの唇を固定すると、そのまま種を齧り始めた。

かりかりかりかり。
小さな音が響く。

可愛さと嬉しさに寝台の上を転がりまくりたいピカロだが、それをしては鷲巣を潰してしまいかねない。
驚異的な(無駄に)強靭な理性で、萌えの滾りを押し止める。

しかしそれも、ここまでだった。

種をすべて齧り終えた鷲巣が、ミリ単位の舌で、アカギの唇を何度も舐めたのだ。

「わしっ…」

流石に吠え(かけ)たアカギの咥内に、すっぽり。
小さな毛玉が飛び込んだ。

「……っ!!!」

顎が外れそうな状態で、静止。

鷲巣は咥内でもぞもぞしている。あたたかいのが心地好いのか、薄暗いのが好ましいのか。少なくともピカロの口の中だからこそ気に入っているわけでは決してあるまい。

「・・・・・・・・・・・」

ごそごそごそごそ。

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

ごそごそごそごそごそごそ。

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

ごそごそごそごそごそごそごそごそご(ry


カクンッ


間抜けな小さな音がして、アカギの顎関節は本来あるべき姿と決別した。
つまり、顎が外れたわけだ。

 

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