いわゆる裏的な
Posted by 瑞肴 - 2010.05.27,Thu
常に誰得、俺得です。
俳優パロ。戯れに傀さんなど越境して頂いた(出てませんけど。名前だけ)。
相変わらずアカギ君は阿呆の子です。
俳優パロ。戯れに傀さんなど越境して頂いた(出てませんけど。名前だけ)。
相変わらずアカギ君は阿呆の子です。
「共演が初めてで緊張するのもあるんですけど、……それよりも気になることがあって」
収録前の控え室。
アカギが珍しく不安を漏らしたので、マネージャーである安岡は少しの意外に驚いた。アカギは、鷲巣絡みの件ではダメダメだけれど、仕事は精力的に、意欲的にこなす。不安よりも前に進みたいという向上心で足を踏み出す青年だ。
それなのに今は、そのアカギの顔が曇っている。
「気になること? 共演が初めて…つうと、傀のことか?」
「はい」
今日のトーク番組の共演者は傀という男だった。
歳はアカギより上だけれど、俳優暦でならアカギの方が先輩にあたる。あまり親近感や生活感を感じさせないタイプのこの役者は、不思議な目力と骨のある演技力の持ち主として広い層で人気があった。
「傀さんは、顔立ちが綺麗だし、寡黙でクールで魅力的で、麻雀も凄く強くって…」
うんうんと、安岡が頷く。
傀は「むこうぶち」の主人公を演じてもいた。
「クールな流浪の雀士…って、”アカギ”と…っ、俺と、キャラ被ってますよねっ?! 鷲巣さんが傀さんのこと好きになっちゃったりっ…したら、どうしようかって、俺っ…!」
「・・・・・・・・・・・・・」
どう、しよう。って。
安岡は、ぬるく口元を引き締めてぬるい笑みを浮かべた。
どうも、こうも。
全然似てねえよと、思う。
確かに”アカギ”とは多少、そこそこ、麻雀漫画の主人公的な意味で共通点はあるかもしれないが、それを演じるアカギと傀には共通点など全く無い。
アカギは自分をどう思っているのかは分からないが、売り出してる事務所側からすればこの困った青年は『爽やか系好青年』『親しみ易い』『礼儀正しい』『正統派』で推しているつもりなのだ。そして実際アカギはその「売り」を自然体でこなしている。
傀と被っている点など『礼儀正しい』の一点くらいで、こんなものはアウトローを出したい役者以外は大抵全員被ってる。
「……アカギィ」
「傀さんって男の俺から見ても色気のある人だし…オトナの魅力っていうか、………一寸 俺、挨拶にいってきます! 実際はどんな感じの人なのか知っておきたいんで!!」
出会う前から恋のライバル認定というのも如何なものか。
それにお前挨拶って、俳優暦はお前の方が長いし人気だってメジャーな人気は圧倒的にお前の方が上なんだぞ? わざわざこっちから挨拶に出向く必要は…
…っていうか、確か、あの人は――…。
ごちゃごちゃと大人の思考が安岡の脳内を駆け巡っている間に、アカギの姿は消えていた。
「あああああ、あかぎぃいいい」
ぐったりと、重い腰を上げた安岡は(心理的ダメージを受けて)疲れた体を引き摺りながらもアカギを追いかけることにした。
だって、面倒みるのがマネージャーの仕事なんだから。(あと、放っといて何かあったとき、鷲巣が怖いから。)
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