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いわゆる裏的な
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Posted by - 2025.04.18,Fri
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Posted by 瑞肴 - 2010.05.19,Wed
下は拍手返信です。

こっちはこれの続き。

分かり易過ぎるフラグが立ったようです。











鷲巣は微笑んでいる。
アカギは、可愛いなあとガン見している。
なんとかどうこうして、この部屋の中のとある人物にお帰り頂きたい中年’sは考えている。

「では、どういう条件にするのかな?」

どうってアンタ。

「もう良い歳だから、体力勝負は出来れば遠慮したいねえ。 お金か物品を持ってくればいいかな? それとも、何か賭け事で決めてしまうかい?」

わかってて言ってるよね。

原田は、ちょっとイラッとした顔をした。

確かに、体力勝負、腕力勝負を条件にしてしまえば、もう立派な『老人』である鷲巣に勝利は難しいだろう。
しかし其れは、「誰にでも分かる、鷲巣の圧倒的不利」な条件だ。表面上だけでも、条件はそれなりに公正でなければ、先ずアカギが納得しないだろう。ついでに、外聞も、悪い。

金や物品の要求なら、鷲巣には容易すぎる条件となる。鷲巣個人の財産は途方もないし、たとえ鷲巣自身に其れを用意するのが難しくても、海軍には未だに鷲巣のシンパといえる人間は多数存在する。彼らに乞えば、大概のものは手に入るだろう。

賭け事。
この老人は、剛運と称されるほど馬鹿げたツキの持ち主だった。
かつて、まだまだ若かった原田は鷲巣とポーカーで勝負して、怒りで頭が冷たくなる程度の大敗をきしたことがある。イカサマを仕掛ける隙も、暇もなく、ただ純粋な運と知能が勝利をもたらす。

まあ、あの時は若かった。
すぱすぱと煙草を消費しながら、若き日を回想する原田であった。
赤木も銀二も、それぞれなりに思い出すことがあるようで、微妙な顔。

「…麻雀だ」

咥えていた煙草が短くなった頃、灰皿にそれを押し付けた赤木がやっと口を開く。視線は、真っ直ぐに元海軍大将に。

「君がそれを望むなら、それで」

あっさりと鷲巣が頷く。
赤木だけが、何度かの鷲巣との賭け事勝負で勝利したことがあった。

「ただ…4人で打つとして…君と、…原田君かな? あと1人…アカギ君に同卓して貰っても良いかな?」
「え。 鷲巣さんっ、俺、麻雀なんてしたことないですよ…!?」

それは、赤木も知っている。
知っているから眉を顰めた。鷲巣にも其れくらい察せているだろうに、何故こんな提案をするというのか。

「大丈夫だよ。基本は教えてあげるから」
だから、一時間ほど時間は頂戴ねとさり気無く要求混ぜつつ、アカギを宥める。
「でも、…足を引っ張ったりしたくない…です」
「君なら出来るよ」
なでなでと、自分のより上の位置にある頭を撫でた。
「だって、私の自慢の良人なのだから。…ね?」
「はい!!!! 出来ます、やります」

キリッ

うわ、ウザイ。

世の中の汚れに塗れたオトナたちは、三者三様の表情で、まったく同じ感想を抱いたそうな。



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