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いわゆる裏的な
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Posted by - 2025.04.10,Thu
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Posted by 瑞肴 - 2008.12.08,Mon


時々、猟奇的な彼氏(byアカギ)が書きたくなるのは
たぶんそういう性…。
アカギは理性と狂気しか持ってない、えらく偏ったキャラだから
狂気に走らせるととことん真っ直ぐ狂気に傾きそうです。
なまじ人外とかにしたらえらいこっちゃ。



……あああ狂(強)キャラ大好き……。
以下狂ったファンタジー設定あかわし。

(まさかのアカギ魔王設定…)











気の毒に、と、頭の何処かでまったく他人事のように思っている自分が居た。
冷血だとか無感情だとか、罵られることは多々あるが、外見はともあれアカギはこれでも10万を超えた歳月を過ごしているのだ、「一般的な感覚」がどのようなものであるか、知識としては知っている。

組み敷いている、老いた体。
涙で、顔をくしゃくしゃにしながら、それでも睨みつけることを止めない赤い双眸。
ぬるりと舌で眼球を舐めてやれば、苦虫を噛み潰した表情で顔を背けようとする。

全盛期は、それは強大な力を持った魔導師だった。
それこそアカギに匹敵するほどの。
しかし年月は残酷で、この世のあらゆる知識を備え、天運すらも操ったこの元人間の魔導師に、老いと衰えという屈辱を強いる。

「鷲巣」
「………」
「鷲巣巌」
「………」

何度犯したのかも覚えていない。
と、言いたいところだったが、そうでもない。
すべて覚えている。

激怒してアカギの腕といわず頭といわず、攻撃魔法を繰り出して吹き飛ばしてきた様も。
圧倒的な力の差で抑えつけたときの、絶望した表情も。
欲しいと言って聞かせたときの、嫌悪と困惑の視線も。
抗おうとする意思と理性を、ヒトでは到底体験できない強烈な悦楽を与えて突き崩したときも。

潤んだ目の色も、汗に湿る肌も、熱い粘膜も、押し殺された呼吸も、溢れた体液の味も、
この場ですぐさま再現してみせろと言われれば、容易に提示できるほどに。

「…もっと欲しいな」
「……っ?」
「…アンタの、過去も、現在も、未来も…。
 俺しか識らない鷲巣巌…、俺しか見ることのない鷲巣巌…、
 俺だけの鷲巣巌」
「……何、を言って…」

アカギは薄く笑った。
目には、鷲巣しか映されていない。
意思すら読めなかった。
鷲巣巌しか、其処には無い。

心にソレしか存在しない、のが
どれほど異様なことか。

鷲巣の背筋を冷たいモノが這い登る。

「運命からアンタを切り取ろう」
「…ん、な…!」

馬鹿な、とは、鷲巣は言わなかった。
出来る、この男ならしてしまう。
その気になれば世界すら創りかえることが可能な、力を持った男なのだから。

ソレはどういう意味なのか。

「クク…、そうすれば…、アンタの過去も現在も未来も、すべてが俺のモノになる。
 運命なんてモノに縛られるのは詰まらねぇだろ、鷲巣巌。
 …俺の中に来い」
「…断る…っ! 運命から解き放たれたとして、貴様という牢獄に繋がれるだけではないか…!!」
「……アンタに、過去も現在も未来も、いらねぇんだよ。
 俺だけ見ろ、俺だけを意識しろ、俺だけを受け入れろ」

烈火の如き強烈な視線が、アカギを射抜く。


「そんなものは、鷲巣巌ではない…っ!!」


アカギは眉根を寄せて。

「…ククク、…くはははは…っ、…そうだ、それでこそ…。
 俺の欲しいアンタはソレだ」
「……戯言を…!」

やさしく、ふかく、あまく、口付けを。

「…俺の魂の伴侶になれ」

酔うように、囁いて。




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