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いわゆる裏的な
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Posted by - 2024.11.02,Sat
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Posted by 瑞肴 - 2008.10.03,Fri



これはひどい!



女帝ねたです。
今まででトップレベルで「これはひどい」ネタなので
にょたとか苦手な方は本当に止めといてくださいませー。












 


項垂れ、布団を凝視している男の顎を、足の甲で持ち上げる。

「…くく、く…」
薄い浴衣一枚きりで、笑う。申し訳程度に羽織られた浴衣の胸元は肌蹴ていて、そこから、白い肌に幾つも赤い痕が散っているのが覗き見えた。
「鬼ごっこは私(わたくし)の勝ちですね? 兄上様…」
項垂れていた男は、顎に当てられた足を震える手で恭しく掴み、口付ける。
鷹揚に、哂うは鬼。
実兄が、己が足の爪先を唇に含み恍惚と舐めるのを見下ろして。
「…ふふ、くふふふ…」
捕まえた。
武家の長子という誇りを捻じ曲げ屈服させた。溺れろと、実の妹に心も体も溺れろと、誘い惑わせ引きずり込んだ。
笑みを深くする。
男児だから、この男が鷲巣のすべてを継ぐなどと。より有用に鷲巣の地位を使えるのは己なのだ。誰にも、ソレをくれてやる気は、ない。女だからと、諦めたりするものか。
「私の願いを聞いて下さいますのでしょう? ……舐るのに夢中で、私の声は届いておりませんか?」
男は目線だけあげて、否定した。
「くく、結構。…兄上様、私を貴方の秘書にして下さいませ。この私が、貴方により一層の地位と名誉を保証致します。私が、すべてを兄上様に差し上げてみせましょう」
指の股を舐められながら、女はたのしそうにおもしろそうに顔を歪めた。


そうだ、すべてくれてやろう。傀儡として使う代わりに、一時の栄誉のすべてをやろう。


時がくれば、それらすべて、己が手中にするけれど。


「依和緒…、己の傍に居るというのか」
「……ふ、…貴方が私に相応しければ」

肩を震わせ哂う実妹を、兄は、虚ろな熱の篭った眼でただ見つめていた。







 

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