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いわゆる裏的な
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Posted by - 2024.11.01,Fri
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Posted by 瑞肴 - 2008.07.21,Mon



久し振りに例の帝愛SS
ろまーんてぃっくろまんてぃかー。











画面を映している視界がチカチカと点滅する。
忌々しい!!
この体、脆い体、弱い体、庇護なくしては生きられない体!

「……っ!!!?」

「ぅわ…、ごめ…驚かせた…か?」

「…なんじゃ! 気安くわしに触れるな…っ!!」

というか、なんだこれは、頭の上に無造作に置かれたこれは…。

「う…、だってアンタ、気分悪そうだったから…」

しょぼくれたカイジが、払い除けられたアイスノンを拾う。

「だからといって唐突に ……っつ」

「あ、おい…!」

頭に血が上って、眩暈。椅子から崩れ落ちそうになった体を、カイジが支える。
細い腕。

止めろ。声にはならないが、叫ぶ。どうしたって『思い出せない』のだ。
この腕は己の欲した・欲する腕ではないとそれだけは判るのに、それだけしか判らないのだ。


わからないのに、ほんとうが欲しくてたまらないのだ。


「クソ…ッ、……どこまでわしを嬲る…っ、和尊…殺す、殺してやるっ、殺す…!!!」

違う。

この殺意ですら、兵頭和尊のものではない筈なのだ、他の誰かに向けていた筈。
これほど鮮烈で強い殺意、渇望、決して兵頭和尊へ向けたいわけではない。

消された。すり替えられた。”誰か”への想いをなにもかも。

「どしたの、カイジさん」

「和也…! さっきから変なんだよ、…どうしたら…」

「……大丈夫だよ。巌さん、薬また飲んでないんだね。飲まなきゃ辛いって医者に何度も言われただろ?」

「…喧しいッツ!! 構うな…! 出て行け…っ!!」

和也は暫く黙って見下ろし、無言で部屋を後にする。カイジを無理矢理伴って。

「和也!! 放っておく気か…!?」

「常識人みたいなこと言うなぁ、カイジさん。…かわいい顔で睨まないでくれよ」

放っておくもなにも、助けられる人間はこの世に存在しないのだと和也は知っているから、歪んだ笑いを浮かべるだけ。







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